Dailyscape Fragments

フィギュアスケート/ユーリ!!! on ice/お笑い/ミステリの話など。ちらかっててごめん。

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J SPORTS世界フィギュア中継、さくっと男子

さて、男子編。

解説は樋口豊さん。実況は小林千鶴さん。

小林さんのキャリアはよくわからないのですが長年やってらっしゃるようで、落ち着いた話し方ですね。世界ジュニアの時にお顔を拝見しましたが、まだ若そうなのに、ひと昔前のアナウンサー調な気がします。エレガントというか。

彼女は演技前後に、選手の情報を補足したり、解説者へ説明を促したりするのが中心。演技中はほとんど黙っているのですが、節々でしっかりとしたフィギュア知識があるのがわかります。
自分の役割ではないから黙っているけど、ジャンプやレベルを見分けるぐらいはできてるんだろうなー。


ジュニアや世界フィギュア下位選手たちの情報もとても詳しいのだけど、ああいうのは番組スタッフが取材するのかなあ。それとも小林さんの知識なのだろうか。

よくまとまった演技だと真っ先に褒めてくれるし、解説者が辛口な指摘ばかりだと最後に良かったところをフォローしてくれる。選手達のお母さんみたいですね(笑)

解説樋口さんは「豊の部屋」の樋口さんですね。

柔らかい、ちょっとオネェっぽい(笑)独特の口調で、杉田さんよりは物言いが穏やか。もちろん失敗はちゃんと指摘しますが「残念…」という余韻がある指摘の仕方。良いところもたくさん褒める。

(あ、杉田さんについても、褒めるところはちゃんと褒めているし、選手への愛があることはちゃんと分ってますよ)

解説の詳しさや、説明が盛り上がっちゃうと競技の進行からははみ出ちゃうあたりは、基本女子中継と同じなので割愛しまーす。

ゲスト解説がない分、小林さんもよくしゃべるという印象でした。
女子には安藤さんがゲスト解説でいたのに、男子の織田くんゲスト解説がなかったのは地上波に呼ばれてたからかな。
良く知ってる選手も多い織田くんのゲスト解説、聴きたかったなー。

あ、そうだ!ひとつ書いておきたいことが。

地上波では日本選手のインタビューがほとんどですが、J SPORTSではもっと多くの選手のインタビューが聞けます。後半の選手は全員。
そして日本選手のインタビューは、地上波フジとは別に行われます。
なのでごひいき選手のインタビューは全部押えたい人は、やっぱりJ SPORTSも。ってことになりそうですね。

次回、エキシビション編です。

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ゲスト解説のさじ加減~安藤・織田ゲスト解説デビューより

前回、安藤さんのJ SPORTS世界フィギュアゲスト解説について書きましたが、派生してゲスト解説の話を。

まず、安藤・織田立ち位置の話。

安藤さんが引退後浅田選手に対してのコメントが冷たいとか、距離がある感じとか言われていますが、彼女のあれは逆に配慮してるんだろうなと思う。

選手がインタビューなどで、他の選手を普段の呼び名でうっかり呼んじゃって言い直す、というのを見かけることがありますよね。

コメンテーターや解説としてオファーが来たときは、特に客観性が重視される、と捉えているんじゃないだろうか。
親しいからといって「まおー!すっごいよかったぁあ」って態度を取るのは解説者として適切じゃないと。
そこを意識して客観的な言い方に務め、結果他人行儀に聞こえてしまってるんじゃないかな。

一方同時期(コメントや解説)デビューの織田くんは。
「真央ちゃんのソチフリー、絶対回転足りてた!」を始め、仲のよさも隠さず、いわば日本選手に肩入れしたコメントが目立つ。
そして概ね好意的に受け入れられている。

これは、織田くんの対応が当たりだと思うなあ。
織田くんも安藤さんも素晴らしい選手だったし、技術的な解説をしてほしいという需要ももちろんないわけではない。
でも、特に地上波では「現役選手たちとずっと一緒に選手生活を送ってきた、つい最近まで現役だった、視聴者も顔を良く知ってるミキティ/織田くん」が求められている。

技術的に深いコメントができる方が、のちのちの評価につながるのかもしれない。
でも今求められているバランスが違うなら、それはそれで応じるべきじゃないかな。
解説者として冷静なコメントより、親しさをある程度出していいんだと思う。


続いてゲスト解説一般の話。

今地上波での「ゲスト解説」として一番よく座っている荒川さんは、既にやり方を確立してますね。技術的な細かいことは言わず、実況にふられたときにまとめたコメントを言うことに終始している。たいていはスロー再生中に話をふられ、キスクラの選手に映像が戻ったら実況に返さないといけないという尺もわかっている。
地上波はやはりこれがスタンダードなのかなと思います。尺がタイトだし。

J SPORTSでは、今回の安藤さんみたいに解説者と一緒に技術詳細まで踏み込むのもアリだと思います。前回書いた通り、杉田さんの解説では物足りない部分もあるし。

ゲスト解説の話の中でアレですが、地上波で解説している八木沼さん。
コアなフィギュアファンには不評だけど(私も不満はあるけど)、こうして解説デビューの安藤さんを見てると、初見での視聴を邪魔しないように解説することについては長けているんだなと思ったりしました。

安藤さんももちろん、まだまだ始めたばかりですしね。もし続けるならこれから上手くなっていくのかと。

ただ杉田さんと違って安藤さんはこれから地上波でも解説の機会があるだろうし、演技を見るのを邪魔せずに解説できるようになってほしいな。


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安藤美姫さんのゲスト解説@J SPORTS世界フィギュア2014

J SPORTSでの世界フィギュア中継の感想を前回お送りしましたが、語りきれなかった安藤さんゲスト解説の話を。

2013年12月の全日本で引退した安藤さん、ゲスト解説デビューは世界ジュニアでした。これは織田くんもだね。

まずは「ゲスト解説」について。
地上波では荒川静香さんがよく出てるポジションですね。実況がいて、解説がいて、プラスアルファの位置。
演技中の解説は基本的には解説者が行う。
演技が終わったあと、実況にふられて感想を言う。
これが一般的なゲスト解説、ですよね。

J SPORTSの場合の「ゲスト解説」が一般的にどうなのかはわかりませんが、安藤さんはもう少し積極的にしゃべってきます。

デビューだった世界ジュニアでは、最初の方はやはり演技中はほぼ黙っていました。地上波と同じく、演技後に一言いうポジション。
ちなみに織田君は最後までこのスタンスでした。

しかしだんだん場に慣れてくると演技中も「スピンポジションが素晴らしいですね」など、コメントを入れてきてました。

その傾向が世界フィギュアでは一層顕著に。

回転不足やスピンレベル取り損ねなどの指摘は解説の杉田さんがやっているので、そこまで積極的に口を出さない。ただ失敗要因などについてはさすがに杉田さんより細かいところをついてきます。
「手を開くのが早かったですね」「(ジャンプ中)右手を下げてしまいましたね」などなど。

ステップやつなぎの演技については、杉田さんは口数が比較的少ないので「もうちょっと上半身に動きがないと点が伸びないですね」などの指摘も。

ただ全般的に、辛口めの杉田さんと比較すると「(ジャンプは失敗が目立ったけど)スピンやステップは素晴らしかったですね」「若さ溢れるはつらつとした演技ですね」「フリーレッグの扱いが素晴らしいです」など、よいところを見つけて褒める傾向。正しい戦略ですね。
選手についての知識も生かして「このジャンプは得意なのですが」とか「いつも衣装が素敵ですね」とか「普段からとても明るい選手なんです」といった情報やエピソードを入れてくれるのもありがたいし、現役から遠くない選手だからこそですね。

演技後のまとめは、特に若手選手については「ここがこうなると素晴らしい選手になる」という言い方で、今後の課題をまとめる言い方が目立ちました。

ただ、まだ始めたばかりで不慣れなのは否めない。

説明が長くなりがち。逆に言葉の途中だけど演技が進んでいるのでやめたのか語尾がどこかにいったりすることも。

もともと、話し方がちょっとまったりした感じなのもあり、特に演技中だと「要点だけさくっと言って~」って思ってしまう。

いいたいことがあっても杉田さんの説明をうまく遮れず、演技から大分経ち採点が出る直前にやっと「(失敗した)サルコージャンプは○○だったのが原因です」みたいなコメントを無理やりつっこむこともあったりしました。

あと、よかれと思ってのことなのかもしれないけど、失敗したとき
「なんて残念なんでしょう…ああ」という同情を強く出して話すんだよね。
「残念な場面」はジュニアや下位選手では結構多い。そのたびに「なんて残念なんでしょう」トーンがあんまり続くとうっとうしく感じてしまう。
もっともこの辺は逆に淡々としすぎても「安藤冷たいよね」とかなっちゃって難しいんだろうな…本人もバラエティ番組で「(選手時代のコメントについて)正直に言ってしまい批判される」って愚痴ってたし。難しいですね。


えーと、ゲスト解説一般の話とかもしたくなってきたので、続きます。

 

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J SPORTSの世界フィギュア中継(ちょろっとジュニアも含む)

世界フィギュア中継の話の前に、ちょっとだけ世界ジュニアに触れておきます。

ジュニアの放送、地上波は深夜に1時間くらいの枠で男女フリーのみ、あまり揮わなかった田中刑事くんは数秒しか流れないという放送でしたが、さすがJ SPORTS。ショートもフリーも見せてくれました。
ソチに出ても、なんならメダル争いに加わってもおかしくなかったラジオノワの今季最終SPを見られる貴重な機会でしたよ。
宮原知子ちゃんは本当に僅差でメダルを逃したね。回転不足判定が厳しすぎる現行ルールに泣いた感じですが、これを糧にしてほしいなあ。
ラジ子はもちろん良かったけど、エフゲニア・メドベデワ(Evgenia MEDVEDEVA)選手が良かったです。技術的にメダル争いに相応しい実力があるのに加え、優雅で美しい。これで14歳て!
…ああダメだ話が逸れてしまう。ロシアっ娘たちについてはまた書きたいなあ。

あと織田君のゲスト解説はほどよくて彼らしさもあって素晴らしかった。

エキシビションもちゃんと放送してくれました。今後シニアにあがって活躍するであろう選手達の、荒削りだけど元気いっぱいのエキシビ!これは将来お宝映像になるかも?

さて世界フィギュア
全選手の演技を放送しています。素晴らしい!
とはいえ、思っていたのと違う部分もあった。
ということで、まずは女子から(J SPORTSの放送が女子からだったから)。

実況は住田洋さん。解説は杉田秀男さん、ゲスト解説は安藤美姫さん。

以下、世界フィギュアに焦点を移しますが、若手選手についてのコメントについては世界フィギュアでも同様。

地上波の八木沼さん解説に比べると、杉田さん、全体的に大変手厳しい!
でも、競技についての説明が詳細で知識は深まりますね。

前にも書いたかもですが、地上波とJ SPORTSでは対象となる視聴者が違い、求められるものも違うのは理解してあげないといけないなと思います。
それでも地上波はあんまりだ…といろいろ思いますが、ここでは置いておこう。

J SPORTS中継、平均的流れはこんな感じ。

実況「[国名]の○○選手が登場しました。昨年[試合名]で○位になった選手です」
他、選手の経歴(出身、コーチ、国籍移動などの経歴、主な競技成績)今季の調子(好調、ケガ等のトラブルありなど)、演技の特長(高難度ジャンプが跳べる/飛べない、スケーティング技術、華やか、人気がある)などなどの情報をコール~ポジションに着くまで説明。
ちなみに地上波だと開始時に使用する曲名が出ますが、J SPORTSは出ません。選手紹介バナーで名前の下に「Music」とあるのをチェックする必要アリ。
慣れないと結構見逃します…。

競技開始。
試合で第一滑走の選手では、必須エレメンツの紹介を含みます。
ジャンプの種類だけでなく、回転が足りているか、加点がもらえそうかを杉田さんが解説。
リップルッツのエッジエラーも指摘します。
回転不足の原因についても説明。スピード不足とかタイミングが合わなかったとか。
「ランディングするときにもポーズがあることでジャンプに表情がありますね」と褒め方も技術的裏づけが含まれます。

スピンは、種類を細かく説明したりは思ったよりしないのですが、レベルについてはかなりはっきり「これはレベル4が取れていますね」など断定的に述べます。

そして説明が長引くうちに、次の要素が始まることが多い(苦笑)

演技が終わると全体の総括。「よくまとめてきた」とか「あのジャンプミスが痛かった」とか「フリーに進むには失敗してはいけない要素だった」とか。
上手くいかなかったところについて一通り説明し、今後の課題をまとめる。最後にやっと「ステップでは笑顔が出て持ち味が出ていましたね」と褒める(笑)
上位選手だとエレメンツを褒めることも多いですが、下位選手はダメだしが中心。

キスクラでコーチが映るのをきっかけに「○年からこのコーチに師事しています」「○○選手と一緒に練習しています」などと補足情報があり、関連話題が膨らむことも。

採点結果が出る場面では「やはり回転不足を取られていますね」「演技構成点が伸びましたね」など。
ただ、地上波と大きく違うのは、どの程度の点数が出るかはほぼ想像がついているので実況席はあまり驚かないということ。

素晴らしい演技だった場合も含め、全般的に地上波よりまったりめ。

話の途中の場合、点数が出てもおかまいなしに解説が続くことが多い(苦笑)
次の選手のコール中も引き続き話をしていることも。
実況アナが戻すのに大変(苦笑)

杉田さんが試合の進行をあまり気にせず話すのは、もうこういうスタイルなんでしょうね。

そう、J SPORTSの解説は、演技を最初に見るのと一緒に聞くには向かないのです…。
「さっきのジャンプは回転が足りませんでしたねえ。高く飛び上がりすぎてしまった。高く飛び上がりすぎてしまうのは○○で…」
と言ってる間に次のエレメンツになってしまい、演技の流れを味わえない。

もちろん副音声は会場音声だけなので、先に副音声で会場の雰囲気を体感するように視聴し、そのあともう一回頭から解説付きで見る、というのがよいんでしょう。
時間に余裕があればね。
正直私には、ちょっと難しい…。
J SPORTSでしか放送されない下位選手は演技をしっかり見たいけども…

あと、ジャンプを見分けるのもまだ苦手なライトファンとしては、全く解説がないと結構つらい。

副音声でも何を跳んでるかわかって、解説つきも繰り返し見られるようなコアなフィギュアファンの方が羨ましい限りです。

理想的なのってどんな中継かなと妄想してみると。
・演技中は流れを壊さずに説明。回転不足やGOE、レベル等についてさっと語る。
・スロー時はある程度細かく解説。ただし採点結果が出るときは黙る(笑)
・競技の合間、GPの切れ目で解説コーナーをはさむ。
  リプレイ映像とともに解説してもらう。たとえば…
  - 微妙な回転不足の解説

  - 逆に素晴らしいジャンプについて、どの部分でGOEが伸びているか解説

  - 「スケーティングが素晴らしい」例をあげ「特にここ!」というところを映像でピックアップ

っていうのだと理想なんだけどな~♪

 

まあ、そう私の都合に合わせてはもらえないということで、J SPORTSは4月中で一旦解約。GPシリーズは値段に見合うペースで視聴できないし、次の世界選手権ごろに再度考えようかな。

長くなってしまったので、安藤さんについては次回。

 

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公式練習客入れの弊害~J SPORTSのフィギュア解説を初めて観た:女子SP振り返り&公式練習編

前回の続きです。女子公式練習&SP振り返り。

ちなみに緑色の文字は私のつぶやきです。

 

●SP振り返り

赤平アナの振りが素晴らしく、以下太田さん解説の内容ながら半分ぐらい赤平アナの功績(笑)

リプ:スピンのGOEがオール+3。トリプルジャンプぐらいの加点になる(のが強み)
カロ:冒頭の3F+3Tが本当に素晴らしかった。太田さんが直接した話も紹介。


真央、全演技を見ながら。 
(ステップ中一旦静止して、両手を広げるところ)「ここの(音の)取りかたなんですよね…(うっとり)」
(ここ、前は手を広げるだけでしたが、会場全体に何か伝えるかのようにターンするようになりましたよね。私も大好きです!)
(最後のスピン前、フリーレッグを後ろに伸ばしてフェルマータで伸びる音とともにまっすぐ滑るところ)「右足の上げ方(フリーレッグがリズムを取る)はピアノの音に合わせてるんでしょうね(うっとり)」
「3A(の基礎点)がもう少し高く評価されていれば点差がもう少しついたのですけど」
もういろいろ同感!

あっこちゃん:本当に素晴らしかった。「本当はスタンディングオベーションしたかったけど、(記者席なので)できないねーと横の安藤選手と話していました」
GG:全て兼ね備えた選手。アメリカスケート界から(商業的事情からも)期待されている。
他、ポゴリラヤのトゥジャンプのつき方が素晴らしいこと、佳菜ちゃんはプログラム全体の印象はよかった(けどジャンプ回転不足があって残念な)ことなど。
有料放送だしあんまり書きすぎてもアレなのでこの辺で…(←もう遅くないか)

●公式練習の解説

こちらも滑走順の影響について言及。
(前回紹介した男子との重複は割愛します)
ちなみに予定ジャンプ構成を最初に表示してくれるので、どれをやった/やらなかったかもわかりやすい。

コストナーの演技がアーティスティックであることについて太田さん「(昔からなのかという質問に)昔はそうではなかったが、彼女曰くローリーに出会えたことで多くを学んだとのこと」
いい振り付けに出会うことで化ける、って本当に多いよね。
来期も奇跡の出会いがいっぱいあるといいなあ。

真央セカンド3Loについて。
「跳べる選手は数少ない」に加え、こんな説明も。
「セカンド3Tは少し1回目が歪んでも可能だが、3Loは(1本目で)本当に完璧な位置におりてこないと跳べない(だから難しい)」

一般的な話として、今のコンビネーションって基礎点上は単なる足し算だけど、難しい組み合わせはもう少し高くしたほうがいいよね。
セカンド3Loはもっと加点すべきだと思う!
ザヤックルール上、コンビセカンドの3回転は簡単なジャンプにつけがちなのも勿体ない気がするし。
アスリートのチャレンジを阻害するってどうなんだよと。

ちなみに今回、公式練習で観客を入れてました。
羽生選手目当ての若いファン中心に、ビギナーファンのマナーの悪さは話題になってましたが、この解説で更に気になることを言ってました。

選手が何もないところで転倒した時、氷が削れてしまっているという可能性の他に「または公式練習にお客さんを入れてるので少し力みがあるのかも」とのこと。

確かにそういうことがありそうですよね。
うーん。
観客がいるプレッシャー自体も練習できる、という捉え方もできなくはないですが、うーん。

また、真央ちゃんが曲かけで3Aを跳ばなかったことについて。
「(曲かけ中にやる必要がないのとは別に)公式練習でお客さんが入っていて、成功失敗に関わらず歓声があがることを気にしている可能性もある」

うーん。
やっぱり観客入れるって、ダメでしょう。
スケ連はお金を取れるところからはどんどん取ろうとしてるんだろうけど、選手達の競技に影響したら元も子もないよ。

 


次回は、競技の放送について。今回紹介した公式練習+SP振り返りは素晴らしかったけど、競技の放送についてはいろいろ難しさも感じました。


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J SPORTSのフィギュア解説を初めて観た:SP振り返り&公式練習編

世界フィギュア2014が3月に終わり、フィギュア界隈はアイスショーの話題で持ちきりな一方、CSのJ SPORTS 4では世界フィギュアの放映がありました。全選手放映!

フィギュアスケートは以前から好きだけど、ゆっくり観る時間はなかなか取れないこともあり、地上波放送を中心に視聴してました。
ただ今季は五輪があってどうしても関心が高く、また普段より少し時間に余裕があることから、3~4月だけのつもりでJ SPORTSに加入してます。

J SPORTSが気になっているけど、コストもかかるし*1、地上波よりもう少し観たい程度ならBSでやってるし…という人って他にもいるんじゃないかな。
ということで、初めてJ SPORTSのフィギュア番組を観た感想をちょっと書いてみます。

先に書いておきますが、JSports4での、今回(2014年)の世界フィギュアに関連した番組についてしか言及できません。以前のことはわかりませんし、今後、たとえば来年の世界フィギュアで同じ放送形態かははっきりしないことに注意してください。

まずは、フリー直前の公式練習&SP振り返り解説について。

実況は赤平大アナ。元テレビ東京フリーアナウンサー
解説は、男子は中庭健介くん。2011年に引退後、アスリート ジャーナルで競技の解説をしてますね。
女子は太田由季奈さん。フィギュアファンにはおなじみですが、最近興味を持って見だした方はそれほど知らないかな。2008年まで現役選手で、素晴らしい表現力で「氷上のバレリーナ」とうたわれた方です。

番組タイトルは「フリー直前公式練習」でしたが、前半は上位勢のSP解説でした。
地上波は
「さんかいてん、さんかいてん!」
だの
「着氷しました!」
だの、見ればわかりますがレベルの実況解説が多いので、大変ありがたい。

まず男子SP中庭解説。

ゆづ「いつもよりスピード感がなかった。6分練であまりいいジャンプを飛べなかったのが不安につながったのかもしれない」

ハビ「スペインの歴史を彼一人が塗り替え続けている」

まっちー「鳥肌がたつ美しさ、全て非の打ち所がないジャンプ。(ソチまでは)力みがあったが今回は力が抜け楽に滑っているように見える。厳しい練習の末に見えた表現。ステップシークエンスは力強いだけではなくひとつひとつのポーズや表情も素晴らしい」


トマシュは今季他の試合でも調子がよかったこと、

ハンヤンのスケーティングが素晴らしいこと、

こづが「トップアスリートで人間的にも素晴らし」く、バッチテスト8級に受かっていることなども。

中庭くん解説もさることながら、赤平アナが詳しい!

「我々素人にはこう見えるんですが」と視聴者目線での質問を解説に振る。
しかし
「ゴールド選手はコーチフランク・キャロルに振付のマリナ・ズエワとすごいバックアップで」「アンダーローテが二つあり得点が…」しっかり勉強してるのがわかる。

彼はJ SPORTSフィギュアスケート実況をやっていますが、かなりのフィギュアファンのようです。

2012/1/22の本人ブログより

ファン度合いは、
ジャンプの種類が見分けられるレベルですので、
『中の上』
だと思います。

 2013/11/15の本人ブログより

先日の仕事に
フィギュアスケートを技術的に学ぶ」
番組がありました。
(中略)
番組を見ても完璧には理解出来ていないので、
歩きながら、なんとなくステップやターンを真似て
暗記しようとしたりしてます。
「これが、カウンターで、これが、モホークで。。。」

 
こういう人が実況を手がけてくれるのってありがたいな。
某ポエムアナも見習ってほしいけどお年寄りだからもう無理かな…

もちろんJ SPORTSと地上波では、求められるものが多少違ってくるのだろうけど、いつか赤平アナ実況を生中継で観てみたい。

そして公式練習についての解説。
実際の練習映像を見ながら、公式練習一般の話についても説明してくれた。興味深かった内容をちょっとご紹介。

曲かけは滑走順に行われる。
曲かけが早い選手はジャンプは跳ばず全体の流れを確認することが多い。
前回失敗したところや気にしてるところは念入りにやっている。
曲中、コーチと相談してやることを決めることも。
(必ずしも、曲がかかっているから通そうというのではなく)心身に負担をかけすぎず本番に持っていくための調整をすることが求められる。
ジャンプは音がなくても練習できるがステップのような音に合わせる練習は曲かけでしかできない(ので、ステップは通す選手が多い)。
逆に後の方の曲かけの場合、ジャンプ練習はその前にやっておき曲かけで全体を確かめる。

で、気づいたこと。
つまり曲かけは滑走順に行うけど、それによって公式練習の仕方も変わってくるということだよね。
滑走順についてよく、グループの2~3番滑走が有利と言われる。これは、6分間練習で体を動かした後、少し休みつつ、練習での感触を忘れないうちに試合に臨めるからだと思っていた。
実は公式練習でも、最初や最後よりは中盤の滑走順が有利なのでは。
「体を少し動かして気になるジャンプを練習したあと、全体を確認する」
が一番効率がよい気がする。

実際どれがやりやすいかはまあ、選手にもよるんだろうな。
そして、何番目でも上手く本番に向けて調整すると能力が結局は求められると。

長くなったので、女子の話は次回。

 

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*1:スカパー加入の場合、フィギュアが見られるJ SPORTS 4を観るためにはJ SPORTS 1~4を含むパックを契約しなくてはならない。月額2469円以上。他のスポーツを観る人ならいいのだろうけど、フィギュア以外のスポーツに全く用事がな い人間にこの額はつらい

フィギュアスケート観戦の持ち物 おすすめグッズ

ワールド始まると、ぐちぐち言ってる暇はやはりないね。選手たちに夢中です。

なのでちょっと違う話を。


昨日世界選手権を観戦したので、友人たちにもいるビギナーファン向けにおすすめ持ち物をご紹介。


会場はさいたまスーパーアリーナ。ここは、でかい!

なので席によって事情が異なることも。

⚫︎防寒

氷のある会場ではありますが、400レベルだと一般的な劇場と変わらず。

ただ、人が増えて暑くなってくると逆に冷房が入ることあり。これが結構寒い…


全日本は200レベルで観戦したけど、もう少し涼しい。ただ、真冬のダウンコートはずっと着るには暑すぎて脱いでた。ひざ掛けの代わりに膝においてたけど。


つまりはコントロールできるのが大事。大きく分厚いひざ掛けより、薄手ひざ掛けと薄手上着が便利。あとカイロもコンパクトでいいですね。


ひざ掛けは会場にも売ってました。多分フィギュア会場限定の商品で1500円、フリース地でコンパクト。収納ケースもついているタイプ。確かに観戦時使いやすそう。

フィギュア関連として積極的にお金を落としたい!とお考えならこういうのを買うのもよいですね。

いやいや安く調達したいよ!と言う方は市販品の方が安いかな。ネット通販だと以下とか。

他の荷物もあるので、軽いフリース地、サイズは携帯用がオススメです。70x100くらい。極端に寒がりな方とかは大判が必要かもしれませんが。

 

⚫︎オペラグラス

オペラグラスも会場に売ってました。6倍のタイプで「選手の表情が見えます」と説明が。2000円でした。コンサート用のオペラグラスは3倍からありますが、さいたまスーパーアリーナは最大級の会場なので6倍程度を推奨ということですかね。

市販品だと以下とか。3倍だともう少しお手ごろです。

選手が演技している間は肉眼で見るのがお勧めですが、前後の様子や、リンクサイドでアップ中の選手の様子(場内映像も競技中の選手中心なので、映りません)、観客席で応援している選手や放送席など、結構使いますよ。

長時間の観戦では軽さも大事。また、ひざ掛け同様コンパクトさも重要です。安いからと重たくてかさばるの買うと大変ですよー。


⚫︎バッグ

荷物は自分の座席の下にしかおけません。そして、同じ列の人の出入りの際立ち上がることになる。つまり小さい方がベター。

近くのロッカーは埋まってしまうこともあるでしょうが、遠征の方は極力ロッカー利用がオススメです。


ちなみに公式プログラムはA4サイズ、折ることはできません。買う人は入れるスペースを。


観戦中の休憩時、全荷物持って移動は大変なので、必要なものが別に持てるよう小さめバッグもあるといいですね。


⚫︎ハンカチ!

あと、予想外だったのはトイレにハンドドライヤーがないこと(私が使った400レベルのトイレ)。ハンカチを忘れずに。

あと神演技の際の号泣時も必須です!


その他、様子などは後日書きまーす。

 

皆様楽しい観戦を!

 

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