世界ランキング(World Standings)を考えてみた その2 #ユーリオンアイス #yurionice
前回の続き、世界ランキングについてです。前回の表をちょっとアップデート。後続はまだ埋まらないけど、けっこう意外なことも見えてきた。
前回書き忘れましたが、もうひとつ前提。
・GPシリーズのSP滑走順は、前年の世界ランキング(以下、World Standings=WSと表記します)の低い順。
リアルでは2015/16までの方式ですが「ユーリ」界はこの方式のようなので。
つまりJJとユリオの2016GPロシア滑走順からすると、2015/16シーズンのWSはJJが上。
ユリオは2014/2015がジュニアデビューシーズン。なのでGPS&GPFの2nd best、つまりジュニアGPシリーズを推測すれば前年ポイントが出ますね。タイトル総なめってぐらいだから、各年どっちかは1位だろうと推測。
そうすると2200ptとなるほどアイスタイガー(自称)な高得点。
JJは、2015/16シーズンを単純に足すだけで1888ptなので、これに313以上上乗せすればよいことになる。過去2年に313ptは確実に取ってるだろう、と推測するとWSはユリオより上になる。
内訳はわからないけど、
・今年度「新勢力」と言われている
・若い頃はレオ君コーチ(リアル選手ジェイソンブラウンの振付師ロヒーンさんに似てる女性)やチャオチャオと組むも上手くいかなくて苦労していた
ので、そこまで活躍してないと推測。
ということで前回の表を更新してみた。
オタベックは材料が少ないのでちょっと置いときますが、2016ワールド3位なのである程度上の方、ユリオやJJと同じくらいと思われます。
そして、これ以下の順位はなかなか難しい…
とりあえず滑走順=前年WSを考えてみる。あ、間のモブ選手はさくっと無視しまーす。
2016GP中国滑走順を振り返る
ピチット君は第一グループ、1番滑走。
グァンホンがその後で、やはり第一グループ。
第一グループの最終滑走が勇利。
#今第6話見直して気づいたけど、勇利を見守る第二グループ勢に色白で髪がライトブラウンのモブ選手がいますね。後ろにいるグレーのダウンコートの人はアジア系っぽいけど彼のコーチだろうか。
第二グループは、ポポ→レオの順。しかしSPの得点は、ポポ98.17、レオ87.98。どっちもキスクラで喜んでるので、PBと出てないけどそれに近い点なのかな。
ポポさんは3A、4S、3Lz+3T*1とジャンプ構成は結構高め。
レオ君のSPはアメリカ大会よりブラッシュアップされている…とあるけど、クワドはなく、3A、3F+3T、3Lz。
実力だとポポさんが上だけど、前年WSはレオくんが上だったようです。
とはいえ第1戦アメリカ大会はレベル低めだったね。優勝したレオ君がどんなにフリーよくても、クワドなしだから限界がある。シニアデビューしたグァンホンが3位だし。2位のオタベックはあまりいい出来じゃなかったと思われる。
2016GPロシア滑走順を振り返る
第一グループはスンギル、エミル、ミケーレの順。
勇利は第二グループ。
ちなみに前後しましたが、第二グループが勇利、ユリオ(、JJ)という滑走順なので、前年WSは勇利よりユリオが上。そして2016/17シーズンも今のところユリオが上なので、GPF終了時点のWSはユリオが上。
前年WS順
並べると、
レオ→ポポ→勇利→ミケーレ→エミル→スンギル
これと別に
グァンホン→ピチット
になりそうです。
ピチット君2016四大陸表彰台なのに意外!
そしてグァンホン、昨年ジュニアでは結構頑張ってた?ジュニアシーズン最後2年、ずっとユリオが上にいたけど、一緒に表彰台乗ってたのかなあ。
ユリオよりグァンホンの方が年上だけど、お互いどう思ってたんだろう。
続く!
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*1:テレビ放送版では3Lz+3Loって解説で、ロシア大会でのミケーレ解説と矛盾してましたが円盤では3Lz+3Tに修正されてたのでこちらを採用します
勇利に滑ってほしい曲を勝手に考える #ユーリオンアイス #yurionice
正直、二期があって新プロやってくれるならなんだって嬉しいんだけどね!
過去プロは基本的にコーチが選んでいたみたいなので、クラシックや定番曲が多かったんだろうな。今後はヴィクトルが一緒なら、また素敵なオリジナル曲を一緒に作りそう!
とはいえ今すぐは見られないので、こんな感じどうかな…というのをちょっと妄想してみました。
勇利とヴィクトル、演技へのアプローチの違い #ユーリオンアイス #yurionice
第3滑走、勇利とユリオにヴィクトルが振付するシーンはそれぞれの特徴が現れてて面白かった。今振り返るとよくぞあんな短時間に詰め込んでるなという濃厚さ!
勇利はヴィクトルの「エロス」振付を見て
「物語が浮かびあがって見えたんだ」
一方ヴィクトルは、ユリオに
「じゃあヴィクトルにとってのアガペーって何だよ!」って聞かれて
「そんなのフィーリングなんだから言語化できるわけないだろー?」
と対照的。
ヴィクトルは、自分が感じたイメージや感情をダイレクトにスケート表現にできるんだと思う。
アガペーを聴いてそのままリンクで体を動かすと、あの、儚い何かが天に昇るのを見上げるような、振付そのものが生まれる。
言語で伝えようとすると「Japanese templeに行くと感じるアレ」みたいになっちゃうと。
一方勇利は、感じたものを感性豊かに言語化、というより物語化して咀嚼するタイプ。曲やテーマそのままを演じようとするより、テーマから言葉を使ってイメージをどんどん膨らませて、物語を紡ぐ。その過程が独自性を生む。
内的なイメージから作るから、時にそれは一般人には想像しがたいイメージも含まれ、それがつまり「カツ丼」だったりする。食欲と性的な愛はそんなにかけ離れてはいないけれどね。
もちろんどちらも、そのやり方しかできないわけじゃなく、ヴィクトルはイメージをつなげて物語を作っていけるし、勇利も物語のイメージから自分の振付を発想していくことはできるんだろう。得意なやり方が違う、ってことで。
さてリアルのフィギュアスケートでも、いろんなタイプの人がいますね。どう演技を作っていくかについては、インタビューなどを通して、断片しかわからないのではっきり「こっち!」ってわかるケースはそう多くなかったり。
ただ、ミヤケンは多分「ダイレクト」メソッドなんじゃないかなーと思う。
たとえば、ユーリのトークショーでの話。
オタベック・アルティンのFS(フリースケーティング)ではなんと「“建国“をイメージして欲しい」と依頼され、壮大なイメージという構想の末に”農業“を連想したとのこと。
…農業………?
素人では絶対出てこなくない?すごいイマジネーション。
多分勇利だと
「昔、都から遠く離れた場所に、小さく貧しい集落があった。」
とか始まるね!拝聴したい…
他に、勝手に私が思う「ダイレクト」派は鈴木明子ちゃんとか(ご結婚おめでとうございますー)。感情やイメージに対して、間に言語化なしで、ポーズが取れそう。
若手の選手ってどうしても「振付の先生が腕をこうしていたので私もこうしています」みたいな、教えられたとおり滑ってそうだなーって選手が多いんだけど、あっこちゃんは違っていて「だってこの感情を表すなら手はこうでしょ?」だった印象。
あと、そうだなー、ミーシャ・ジー選手もそんな気がする。
…ってみんな振付師*1だな!そりゃあヴィクトル、「ユーリ」界では今季一番結果出してる振付師なわけだw
一方「物語化」メソッドは、勇利みたいに独自の物語を生み出しちゃう人はそこまではっきりわからないけれど、ストーリーをしっかり追うほうが演じやすい、という選手は多そう。
ストーリーを自分でアレンジしちゃったことで覚えてるのが、中野友加里さん。
「ジゼル」とともに : 中野友加里応援ブログ (Yukari Nakano Fan Blog) :Go, Yukarin!
さらに、一般的には悲恋と受け止められる「ジゼル」の物語の解釈について、中野選手は「勝手にストーリーを変えました。私はハッピーエンドにしたいんです。死んでしまうんですけど」。曲が鳴ったと同時に「自分が組み立てたジゼルになりきることっていうのが目標です」。
友加里ちゃんのジゼル、可憐で素敵だったな…
あと、町田樹くんももちろん言語化咀嚼タイプだろうな…
これは紹介しなくてもみんな頷くと思うので出典省略。
あとは普段フィギュア雑誌そんなに読まないので出典がわかる言説をあまりしらないんだけど、たとえば羽生選手とか。
2011/2012シーズンのインタビュー。
羽生結弦選手インタビュー その3&その4 -浅田舞のスポ友! : MURMUR 別館
前半、震災のことを話すくだりは読むのまだつらいですが…真ん中辺り、インタビュアー(浅田舞さんです)が「今年のプログラムは?」と聴いてるあたりから演技の話に。
(フリーのロミオとジュリエット*2について)
難しいですね。作品が有名すぎるのもあるし、渡された時に、本当にこれを使いこなせるのかなって、重圧はありました。でも、逆に、使いこなしてやるって、思いました。愛だとか難しいものを表現しなければいけないのは難しいけど、自分のロミオとジュリエットという風にできたらなって思います。大ちゃんや崇ちゃんが使ったロミオとジュリエットとは曲が違うので、使っている選手を見たことはないので。期待が大きいと考えて、期待に応えてやろうと思っています。でも、難しい曲だけど、ストーリーがあるので、結構、曲に入っていけるんですよ。去年の「ツィゴイネルワイゼン」はストーリーがなくて、自分の中ですごく苦しかった。
ストーリーのないツィゴイネルワイゼンは苦手だった羽生君、ショパンのバラ1とかはどんなアプローチだったんだろうなー。インタビューあったら読んでみたい。
こうしてみると、私「物語化」得意そうな選手が気に入りやすいんだなと改めて。
たまたまだけどW大学並んだな…でもなんかわかる気がするw
勇利をヴィクトルが振付けている時、勇利は自分のストーリーをヴィクトルに伝えたのかな。どういうやりとりがあったのか。何にせよ、お互いを補い合うコラヴォレィション!!!(byJJ)だったのは間違いない。勇利の紡ぐ物語はヴィクトルの今後にも刺激になるんじゃないかなー。
振付中の練習観たいよー!
スケオタ3姉妹隠し撮りしてんだろー!
こっそりアップしてくれー!
ゆるーいスケートファンなのでリアルは日本のメジャー選手の話ばかりでしたが、海外選手の解釈も面白いものいっぱいあるんだろうな。そして「ユーリ」界の他の選手達はどうなんだろう?続編でやってくれないかなー!
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衝撃の記者会見を改めて考える #ユーリオンアイス #yurionice
前回記事でちょっと町田君を思い出し、そして昨日小塚君が氷上に戻ってくるという超嬉しいニュースを読み、その流れで思い出したことがあって。
勇利のGPシリーズ記者会見について、ちょっと思ったことを。
町田君の記者会見といえば。
2013年GPシリーズでテーマ:「timshel(ティムシェル)」
touch!★テレアサ | 『フィギュアスケートグランプリシリーズ/ファイナル2013』記者会見リポート!
とか、
2014年のテーマ:「極北」
町田樹選手、今シーズンのプログラム発表 テーマは“極北” | ORICON NEWS
とか、
あとオリンピックのインタビューで
「逆バレンタインできるよう頑張ります」
町田 ミス連発11位も強気「あしたは逆バレンタイン頑張ります」― スポニチ Sponichi Annex スポーツ
などなど、独特の町田語録をご存知の方も多いと思います。
が、町田君、ティムシェル前の2012年頃までは全然そんな子じゃなかった。
「このチャンスを生かしてステップアップしたい」
国内外のコーチに支えられ [フィギュアスケート企画] - 大阪日日新聞
といったコンサバ系コメントをまっすぐ返す、読書好きで、氷上以外はちょっと大人しい印象の青年だった。
だからティムシェル会見見たとき「ま、町田君何があったの?」と相当驚いて、海外での練習とかが影響しているのかな…とか思ったりしたんだけど、この答えは町田君のコーチである大西先生が明かしてくれた。
「このレベルなのにえらい弱気やし、遠慮していた。目標も『できればソチ五輪に出たい』とか『僕は(代表候補6人中)6番目の男』なんて言うしね」と大西さん。伸び悩む町田の課題は精神面にあると思い、「できればじゃ一生できへんぞ。有言実行で自分で責任を取る、それが男や」と、あえて厳しい言葉を投げかけた。
この言葉が町田を変えた。
【フィギュア】「弱気」の町田を変えたコーチ大西勝敬さん、2度目の五輪挑戦 関西で指導者38年(1/3ページ) - 産経WEST
町田君は変わろうとして、あえてビッグマウスで自分を追い込んでた。
というエピソードを思い出した上で、「ユーリ」第五滑走のGPシリーズ記者会見。
最初観た時は。
「えっと待ってこれ全国ネット*1で盛大にヴィクトルへの愛を告白してるんだけど、勇利そういうキャラ?!スケ連ページには「いつも応援ありがとうございます。自分らしい滑りが出来るよう一生懸命がんばります。」なんて無個性なメッセージが載ってて、試合が終わってすぐネットニュースで何て言われてるかチェックしちゃうような子じゃなかったっけ???」
という衝撃でいっぱいだった。
でもこれは実は、第四滑走の「踏み込むのを怖がってちゃダメだ」の延長にあるものだったのかも。
メンタル弱くて、世間に叩かれるのを気にしてる自分を変えようとしてたのかも。
記者会見終わってから「ぁあー恥ずかしかーーー!」ってなってたのかな。
「ユーリ」は本当に、物語をこれでもかというほど詰め込んでて、ワンシーンが表す事がひとつとは限らないんだよね。だから繰り返し見ると発見があって沼につかっていくのかもしれない。
ところで盛大に告られてるヴィクトルがなんて反応するのかと思ったら「ネクタイ燃やすよ♪」って言ってて、ドライだなwって印象だったんだけど、このシーンって日本語の放送見てるからヴィクトルは勇利が何言ってるのかわかってない?この後優ちゃんかミナコ先生が通訳したのかなあ。「愛のようなものに気づくことができました」と言ってるのはこの記者会見だから、後からは伝わっているはずで。
「初めて自分からつなぎ止めたいと思った人、それがヴィクトルです」
を通訳されたのだとしたら、ヴィクトルどんな顔したんだろうな。超観たいよね!
まあGPシリーズ記者会見ということは10月で、ヴィクトルはもう日本に半年近くいるから、ある程度日本語がもうわかるかもしれないけども、あとから通訳される方が面白いから個人的にはそういうことにしておきたい。勇利とのレッスンは英語だろうし、一緒に行動してたらそこまで日本語いらないだろうし。
あ、英語で思い出したけど15歳のユリオが一人で長谷津に来たのって結構すごくない?一人で飛行機のチケット取って、成田から国内線に乗り継いで、電車乗ってきたとすると、英語ある程度できないととても来られないよね。長谷津でも、勇利や優ちゃんとですら英語でしか話せないし(ヴィクトルオタの勇利がロシア語できる可能性は微レ存ですが)
トップスケーターは海外のコーチや振付師と仕事するからいずれは英語が必要だけど、ロシアは結構国内で揃えられちゃうから、15歳時点ではそこまで必然性がなさげなのに。
服装の趣味がアレで乱暴だけど、英語の必要性はちゃんと認識して真面目に勉強していたのだろうか。何それ!かっこいいじゃん…
そして優ちゃんも英語不自由ない感じだよね。海外に行くような選手だったりしたのかな?
って大分話が逸れましたのでこの辺で…
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*1:長谷津で観られてるから多分