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Dailyscape Fragments

今は「ユーリ!!! on ice」の話ばかり。普段はお笑いやフィギュアスケートの話など。ちらかっててごめん。

Twitter ID: saenishi

キムヨナ選手の今季得点(参考)

フィギュア

キムヨナ選手は今季ISU主催の国際試合には出てません。でも最近も「浅田選手より高得点を取った」という報道があり(誤った報道ですが)目にした人もいるかもしれませんね。

どちらの選手も比べられることを望んではいないようですが、まあ外野的には「宿命のライバル」対決は盛り上がってしまうのは仕方ないかもしれない。
また、キム選手が直近で最後に出た国際試合は、昨年(2013.3)の世界選手権。浅田選手とも対決、優勝していることから、話題にのぼること自体は妥当といえます。

とはいえ今シーズン前半、怪我をしたキムヨナ選手はグランプリシリーズを欠場しているので、試合での映像はあまり放送されていない。
調整のために出たB級試合「ゴールデンスピンや韓国選手権の演技をネットで見ることができますが、その位しか様子はわかりません。

ISU主催の国際試合とは格が違うので単純な比較はできないわけですが(一応、どちらの試合も採点ルールは同じですが審判の質他いろいろ違う)ゴールデンスピン及び韓国選手権ではその時点で世界最高の得点が出ています。
国内選手権では自国の選手をアピールすべく得点を盛ってくることが多いので(その是非はともかく)割り引いて考える必要がありますが、227.26というのはとにかく高得点ですね。

なので数字しか見ない短絡的なメディアがキムヨナを金メダル候補というのは、まあそんなもんです。

現在の今季最高点保持者はキムヨナ選手ではなくユリア・リプニツカヤ選手の209.72。キムヨナ選手は今季ISU認定の国際試合には出てませんから、得点は参考値でしかない。
ただ、今までの傾向からすると、それなりの高得点を取ることは予想できます。

個人的見解を率直に言うと。
昨年の世界選手権、あるいは最近の試合映像をネットで見る限りではキムヨナ選手になぜそこまで高得点が出るのか、さっぱりわかりませんです。
バンクーバーの頃から納得できなかったけど(ちなみに盛大に愚痴を吐いた記事はこちら長いし話が古いので暇な人むけ)、四年が経ち、スピードがなくなり柔軟性も落ちたように見える今、一層理解しがたい。
もちろんこれは、私の主観と知識の不足からくるものかもしれませんし、ネットでの映像が不鮮明だからかもしれません。
(欧州選手権のリプニツカヤ選手もネットで見て、こちらは得点に値する演技だと思うけれど)

もう少し具体的に書いてみます。

  • 技術基礎点
この前も紹介したこれによると女子主要選手で9番手です。
参考とはいえ世界最高点が出ているわりにはずいぶん低い。
最近の番組で「バンクーバー五輪での構成とほぼ変わらない」という言い方がされてました。
これだけ聞くと五輪レベルをキープしてる、すごい!ってよく知らない人は思いますよね。でも実際には低い。これは二つ理由があります。
1)もともとバンクーバー時代もキムヨナ選手の基礎点はそこまで高くない
ジュニア時代から彼女の技術構成は上がっていないのです。むしろ苦手なジャンプを飛ばなくなり下がっている。
2)他の選手がどんどん上手くなり、相対的に低くなっている
かつては飛べる選手が少なかった3回転-3回転のコンビネーションジャンプを飛べる選手がどんどん出てきました。
バンクーバーの頃キムヨナ選手しか飛べなかった3Lz-3Tも、もう他に3人飛べます。
ちなみに3Lz-3loというもっと難しいジャンプに挑む選手もいます。
(女子が二回目に3loを跳ぶのはとても難しく、そしてなかなか認定されにくいという話がありますが割愛)

  • GOE
技術基礎点にこのGOEが加算されますが、キムヨナ選手はこの加点がとても多い。だから高い技術点が出ます。
これは、全くわからないわけではありません。
ジャンプに飛距離があり、降りたあとも流れがある。そこを評価すること自体はわかります。

けどそれにしても加点が高すぎる、と個人的には思います。同じクオリティに見えるジャンプでも、他の選手は1~2点の加点なのに彼女だと3点ついたりする。
あと、ステップやスピンについても、加点具合に疑問があることが多い。

  • PCS(演技構成点)
これもいつも、とても高い点が出ます。
よく「彼女の演技は芸術的だから」という解釈を見かけますがPCSは昔の「芸術点」とは異なり「芸術的だから」審判の独断で跳ね上がるものではない。本来は。
PCSについては長くなるのでまた別エントリで。

個人的には、バンクーバー当時にいろいろ疑問に思っていたけど、それと基本変わってないなと。
あ、ひとつだけわかったことがある。
キムヨナ選手の高得点は、カナダのブライアンオーサーが教えていることが関係しているのでは、という説がバンクーバー当時上がっていました。
が、少なくともオーサーがコーチではなくなった現在も高得点が出ています。なので、オーサーはキムヨナ選手高得点の主因ではなさそうですね。全く関係ないわけではないかもしれないけど。
今羽生くんのコーチであるオーサーの嫌疑が晴れるのは個人的にありがたい)

ともあれ。ソチでも、個人的には「?」って点が出るんだろうなと思います。
興味のある方はネットで動画もスコアも確認できるので探して見てみてくださいね。

私はバンクーバーの頃まではキムヨナの演技も好きでした。点数に疑問を感じながらも。
でも、その後全く向上心が伺えないところや言動に失望し、興味を失ってしまったな。

彼女について思うことは、一人のスケーターである彼女自身に恥ずかしくない演技をしてほしいということ。
スコアに納得できることはないかもしれないけど、でもいい演技だったな、と思えることを祈ります。