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フィギュアスケート/ユーリ!!! on ice/お笑い/ミステリの話など。ちらかっててごめん。

Twitter ID: saenishi

PCS(演技構成点)は「芸術点」?

いろいろ言いたいことのあるPCSですが、前提として知ってもらいたいことが。
(ビギナー向けなので、知っとるわ!って方はスルーしてね)

ざっくりした説明としては「芸術点」だとされる、PCS(演技構成点)。
ですが、旧採点(6.0満点のやつ)で取り入れられていた芸術点(artistic impression)とは異なり、厳密には芸術性の評価を行うものではないんですよ。
「芸術性」を評価しようとしている要素もあるにはあるけれど、それだけではない。

実際には、以下の要素を細かく採点します。

「スケーティング技術」
「技のつなぎ」(トランジッション)
「演技の表現」(パフォーマンス)
「振り付け」(コリオグラフィー)
「曲の解釈」(インタープリテーション)
の5項目で構成され、0.25点刻みの10点満点で評価。
これらは、それぞれ演技全体を通して評価します。

5種類あるので、ファイブ・コンポーネンツと呼ばれることもありますね。

これらには、同じ質の演技ができるだけ同じように評価されるようにいろんな指標がある。

最近村主章枝さんがツイートしてた説明をご紹介。
原文全部より、わかりやすいと思うので。
 
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フィギュアスケートトリビア16。スケーティング・スキルとは、エッジがどのくらいスムーズに進んでいるか。ガリガリ音がせず、水面をすーと進む白鳥のように抵抗ない動きか。抵抗がない=スピードが出る。滑るとき体重移動がスムーズか。など、まだまだありますが

http://twitter.com/fumiesuguri/status/431768818126319618



フィギュアスケートトリビア17。トランジッション=接続。ジャンプとジャンプ、スピンとステップなど技と技のつなぎが難しいか、複雑か、質がよいか、様々な種類のステップが入っているかなど見ている。

http://twitter.com/fumiesuguri/status/431770346757189633


フィギュアスケートトリビア18。パフォーマンスとは感情の表現があるか。音楽からスタイル、個性などが発生しているか。めりはりがあるかなど

http://twitter.com/fumiesuguri/status/431772890749349889


フィギュアスケートトリビア19。コリオグラフィー=振り付け。アィディア、コンセプト、ビジョン、雰囲気があるか。技が均等に配分されているか。ストーリーに一貫性があるか、などなど

http://twitter.com/fumiesuguri/status/431774772859383808



フィギュアスケートトリビア20。インタープリテーション=解釈。音楽にあった無駄のない動作か。音楽のスタイル、特徴、リズムの表現があるか。音楽のニュアンスを伝えるために、強弱、早い、遅いの表現があるかなど

http://twitter.com/fumiesuguri/status/431775635980038144

 
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評価すべき「要素」は確かに、上記の通り決まっています。
でも、技術点を構成するジャンプ、スピンなどのエレメンツのように「具体的に何をした」ということではない。
もちろん、全てを数値化なんて無理ということぐらいはわかる。
ただ、それ故に疑惑の温床になりやすいところもあります。
 
PCSについて、続く。