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J SPORTSのフィギュア解説を初めて観た:SP振り返り&公式練習編

世界フィギュア2014が3月に終わり、フィギュア界隈はアイスショーの話題で持ちきりな一方、CSのJ SPORTS 4では世界フィギュアの放映がありました。全選手放映!

フィギュアスケートは以前から好きだけど、ゆっくり観る時間はなかなか取れないこともあり、地上波放送を中心に視聴してました。
ただ今季は五輪があってどうしても関心が高く、また普段より少し時間に余裕があることから、3~4月だけのつもりでJ SPORTSに加入してます。

J SPORTSが気になっているけど、コストもかかるし*1、地上波よりもう少し観たい程度ならBSでやってるし…という人って他にもいるんじゃないかな。
ということで、初めてJ SPORTSのフィギュア番組を観た感想をちょっと書いてみます。

先に書いておきますが、JSports4での、今回(2014年)の世界フィギュアに関連した番組についてしか言及できません。以前のことはわかりませんし、今後、たとえば来年の世界フィギュアで同じ放送形態かははっきりしないことに注意してください。

まずは、フリー直前の公式練習&SP振り返り解説について。

実況は赤平大アナ。元テレビ東京フリーアナウンサー
解説は、男子は中庭健介くん。2011年に引退後、アスリート ジャーナルで競技の解説をしてますね。
女子は太田由季奈さん。フィギュアファンにはおなじみですが、最近興味を持って見だした方はそれほど知らないかな。2008年まで現役選手で、素晴らしい表現力で「氷上のバレリーナ」とうたわれた方です。

番組タイトルは「フリー直前公式練習」でしたが、前半は上位勢のSP解説でした。
地上波は
「さんかいてん、さんかいてん!」
だの
「着氷しました!」
だの、見ればわかりますがレベルの実況解説が多いので、大変ありがたい。

まず男子SP中庭解説。

ゆづ「いつもよりスピード感がなかった。6分練であまりいいジャンプを飛べなかったのが不安につながったのかもしれない」

ハビ「スペインの歴史を彼一人が塗り替え続けている」

まっちー「鳥肌がたつ美しさ、全て非の打ち所がないジャンプ。(ソチまでは)力みがあったが今回は力が抜け楽に滑っているように見える。厳しい練習の末に見えた表現。ステップシークエンスは力強いだけではなくひとつひとつのポーズや表情も素晴らしい」


トマシュは今季他の試合でも調子がよかったこと、

ハンヤンのスケーティングが素晴らしいこと、

こづが「トップアスリートで人間的にも素晴らし」く、バッチテスト8級に受かっていることなども。

中庭くん解説もさることながら、赤平アナが詳しい!

「我々素人にはこう見えるんですが」と視聴者目線での質問を解説に振る。
しかし
「ゴールド選手はコーチフランク・キャロルに振付のマリナ・ズエワとすごいバックアップで」「アンダーローテが二つあり得点が…」しっかり勉強してるのがわかる。

彼はJ SPORTSフィギュアスケート実況をやっていますが、かなりのフィギュアファンのようです。

2012/1/22の本人ブログより

ファン度合いは、
ジャンプの種類が見分けられるレベルですので、
『中の上』
だと思います。

 2013/11/15の本人ブログより

先日の仕事に
フィギュアスケートを技術的に学ぶ」
番組がありました。
(中略)
番組を見ても完璧には理解出来ていないので、
歩きながら、なんとなくステップやターンを真似て
暗記しようとしたりしてます。
「これが、カウンターで、これが、モホークで。。。」

 
こういう人が実況を手がけてくれるのってありがたいな。
某ポエムアナも見習ってほしいけどお年寄りだからもう無理かな…

もちろんJ SPORTSと地上波では、求められるものが多少違ってくるのだろうけど、いつか赤平アナ実況を生中継で観てみたい。

そして公式練習についての解説。
実際の練習映像を見ながら、公式練習一般の話についても説明してくれた。興味深かった内容をちょっとご紹介。

曲かけは滑走順に行われる。
曲かけが早い選手はジャンプは跳ばず全体の流れを確認することが多い。
前回失敗したところや気にしてるところは念入りにやっている。
曲中、コーチと相談してやることを決めることも。
(必ずしも、曲がかかっているから通そうというのではなく)心身に負担をかけすぎず本番に持っていくための調整をすることが求められる。
ジャンプは音がなくても練習できるがステップのような音に合わせる練習は曲かけでしかできない(ので、ステップは通す選手が多い)。
逆に後の方の曲かけの場合、ジャンプ練習はその前にやっておき曲かけで全体を確かめる。

で、気づいたこと。
つまり曲かけは滑走順に行うけど、それによって公式練習の仕方も変わってくるということだよね。
滑走順についてよく、グループの2~3番滑走が有利と言われる。これは、6分間練習で体を動かした後、少し休みつつ、練習での感触を忘れないうちに試合に臨めるからだと思っていた。
実は公式練習でも、最初や最後よりは中盤の滑走順が有利なのでは。
「体を少し動かして気になるジャンプを練習したあと、全体を確認する」
が一番効率がよい気がする。

実際どれがやりやすいかはまあ、選手にもよるんだろうな。
そして、何番目でも上手く本番に向けて調整すると能力が結局は求められると。

長くなったので、女子の話は次回。

 

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*1:スカパー加入の場合、フィギュアが見られるJ SPORTS 4を観るためにはJ SPORTS 1~4を含むパックを契約しなくてはならない。月額2469円以上。他のスポーツを観る人ならいいのだろうけど、フィギュア以外のスポーツに全く用事がな い人間にこの額はつらい