J SPORTS世界フィギュア中継、エキシビション
エキシビション中継は、競技と全然違うのな!
解説が、岡部由起子さん、東野章子さん。
実況は男子と同じ小林千鶴さん。
最初に小林さんから、選手の基本情報(戦績など)の話があるけど、そのあとはかなりフリーダム。
女子三人なので和気あいあいな雰囲気です。
いやー、びっくり。
目の前で繰り広げられている演技の解説は、ほとんどしないのね。
ジャッジならではの話が満載。
…が、演技とは関係ない流れなので、初見だと邪魔ー。
これまた二回ちゃんと見ろってことですか…
そんなら別なトーク番組みたいなのやればいいのにー。
とはいえもちろん、興味深い話も多かった。
たとえば選手がジャッジ間でどう評価されているか、という話。
アボットについては、試合後のジャッジミーティングでPCS(特にインタプリテーション)について積極的に話題を振った(岡部さんが)。もっと良い点を出してよかったのではというジャッジもいたとか。
試合後のジャッジミーティングでそんなに個を出した話をするのは知らなかったので、参考になりました。
で、こういう話ってさ、ちゃんと明文化すべきじゃないのかなあ。
ジャッジは人間だし、完璧ではないことはわかっている。でもそうだとしたら、何が適切でなかったかをきちんと公式の場に出すべきじゃないのか。
それから、リプニツカヤについて。
「ソチ五輪で彼女が明らかな失敗(転倒)をするところをわれわれ(ジャッジたち)は初めて眼にして『彼女も人間だったんだな、機械じゃなかった。なんだか可愛く思えてきた』というような話が出たと。
この話は岡部さんが「失敗がきっかけで彼女に好感をもったんだ」というエピソードとして話したのでしょう。
ただちょっと、聞き捨てならないなあと…
話が逸れるので、ちょっと次回にしますね。
あと、確かコストナーの演技中だったと思うんだけど(違うかもしれないけど、話は一般論なのであまり影響ないはず)
「ジャンプでの失敗があったりして調子が出ないと、スケーティングが普段より伸びないことがあり、点数にも響く。スケーティングスキルが演技ごとに変わるのはおかしいという声もあるようだが、そういったこともあることを理解してほしい」
というようなお話もありました。
おっしゃることは確かにあるのでしょうが、その上でも釈然としない採点のこともあるなあ。いっぱい失敗してもPCSが下がらない人とか、突然跳ね上がる人とかいるようなー?
場合によっては、過去の印象的な試合の話で盛り上がる。
「トマシュが最初に日本でエキシビに出たときもハチマキをしていたけど、さかさまだった」
「その後も衣装に漢字を含む日本語が使われてた(勇名トラですね)」
のやつとか。
当たり前のことだけど、ジャッジも人間だし、ごひいきの選手がいたりとか、各選手のファンだったりするんだなと改めて知った思いでした。
…が、この話はエキシビション解説席でしないといけないのかは疑問。
演技についてちゃんと解説してほしい。
エキシビションって、それぞれの選手が得意なエレメンツがたっぷり入っているわけで。その良さとか、難しさを紹介したり、エキシビションに選んだ意図を推し量ったり、解説の仕事もっとあるでしょ!
ということで、J SPORTS番組についてつらつらと書いてきましたがこれで一旦完了。
文句も書いちゃったけど、フィギュアファンにはやはりいろいろありがたいチャンネルですね。でもしばらくさようならー。
来年の世界フィギュアあたりに、どうしても見たくなったらまた加入するかも。
次回は、以前から書こうと思ってた採点の話に戻っていこうと思いますが、上で触れたリプニツカヤのジャッジ評の話からしようかと思います。
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