リプニツカヤ選手に対するジャッジ評に思うこと
世界選手権のエキシビション時のJSPORTS実況について以前のエントリ(J SPORTS世界フィギュア中継、エキシビション)で書きましたが、そのときちょっと気になる話がありました。
「ソチ五輪で彼女が明らかな失敗(転倒)をするところをわれわれ(ジャッジたち)は初めて眼にして『彼女も人間だったんだな、機械じゃなかった。なんだか可愛く思えてきた』というような話が出たと。
この話は岡部さんが「失敗がきっかけで彼女に好感をもったんだ」というエピソードとして話したのでしょう。でも、ちょっと引っかかったんですよ。
リプニツカヤ選手の言動が強気でちょくちょく話題にあがるのは皆さんご承知の通り。
そして2013-14シーズンは全体を通して見れば非常に良い成績を修めている。
特にソチ五輪団体戦での演技は素晴らしく、強い印象を世間に与えた。
「フィギュアよくわかんないけどソチ五輪団体でリプ子知ったよ」っていう一般の人が女子シングル見て「リプ子も人間だったか…」って言うのは別に問題ないです。
でも、別に彼女はいつもノーミスの演技してるわけではない。
2013年秋のGPSロシア杯では優勝はしたけど、演技自体は大きく崩れた。
(ちなみに、この時もスタートポジションに着きポーズを取った直後に観客から叫び声が上がりました。そのせいだとは本人は言わないけど、本当に勘弁いただきたいです…)
また、シニアデビューだった昨年度は、成績だけ見るとシニアデビューにしては上々の出来だったように見えるけど、本当は苦労の多い年でした。スケートをやめていた時期もあるとか。
一般のファンレベルが知らないのは仕方ない。
でも、ジャッジの方々ってそういった選手の状況をある程度知っているものだと思っていました。
が、そんなことないんですね…。
一方で、ジャッジを務めながらも、選手の練習に協力する活動をしている方もいますよね。こちらは逆に、ものすごく選手を知ることになる。
つまりは、ジャッジと選手の関係は、近いことも遠いこともある。
こういうのを聞くとやっぱり、採点内容については極力公表をしてもらわないと、火のないところに煙がたってしまうんじゃないかなと思うのでした。
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