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Dailyscape Fragments

今は「ユーリ!!! on ice」の話ばかり。普段はお笑いやフィギュアスケートの話など。ちらかっててごめん。

Twitter ID: saenishi

ジャッジの匿名性に思うこと、ざっくりまとめ

フィギュアファンにとっては、6月末が1年の区切り、大晦日。7月1日がお正月だそうで。すっかり年も明けましたね。

新シーズンのルールも出てきていますが、やっぱり競技のシーズンオフにぐたぐた細かい話を書いても、読み手がいるかな…というところもあり、一旦区切りをつけておこうかと。

本当は、ジャッジたちの実際のコメントを紹介しつつ、現状思っていることを書きたかったんだけど、今そこまで丁寧に書くモチベーションがなく…
いいたいことだけざくざく書いておいておくことにします。

私はジャッジは自分の名前を明示した上で採点をするべきだと思っている。
それは、フィギュアのジャッジングは最終的に、個人に依存せざるをえないから。

毎年多くの関係者が頭をひねって、いろいろ考えているのはわかるんですよ。
できるだけ公平に公正になるように、ルールを工夫しようとしている。
ジャッジごとの差が出ないように、不正が起きないように、細かく細かくルールを決めている。
それでもやっぱり限界があるなと思う。

 

●問題1:無難な点しか出さないジャッジ

ジャッジたちの判定内容は、完全に匿名というわけではない。内部的には誰がどう点数を出したかわかっていて、あまりに極端なジャッジングをしたら、ペナルティがある(初心者向けにちゃんと出典を明記する暇がなくてすいません)

つまり、前回紹介した、元ジャッジのインタビューにもあるとおり、ジャッジたちは極端な得点を出すのを避けたがる。選手が普段どのくらいの得点をもらっているかはわかるので、そこからかけ離れた点数は出しにくい。

これはわかりやすい例で言うと「ショートの得点順にグループ分けされたフリーでは、後半グループの方が点が出やすい」とかにつながるわけです。
でもこれじゃ、おかしいよね。急成長してる若手選手が、フリーで会心の出来を見せたら、今までにない点数だって出すべき。
今の傾向だと、例えば若手選手が今までに例のない個性的なスピンをやったとして、初披露の回では突出した点がつかない、なんてことがありえる。

そして選手たちは、各試合のジャッジングから「どういう演技が点数を取れるか」を学ぶ。結果「みんながやっていること」に演技が寄っていくようになる。これはルールが細かく決まっていることも関わるけど、エレメンツの構成とか、有名曲の解釈とか、演技傾向が似てきてしまう。

 

●問題2:特定の選手を贔屓するジャッジ


問題1と矛盾するようだけど、これはこれで存在しうる。

「ジャッジの判定内容が極端だとペナルティがある」とはいうものの、それはあくまで「極端」な場合。採点は演技中のエレメンツそれぞれに行われる。たとえば、ある要素について平均が1点のところ2点つけたくらいではペナルティにならない。でもその小さなひいきを全エレメンツでやったら、総合点ではやっぱり「ひいき」が反映された点数になる。最高・最低点が外される工夫はあるけど、じゃあ2人以上が買収されていたら?もっと言おうか。ライバル選手を全エレメンツ少ーしずつ下げたら?

ひいきしているか、という判定は実に難しい。ひいきとまでは言えない、ジャッジ個人の好みというのがやはりあるから。スケートファンにもいろんな好みがあるようにそれぞれ好きな要素が違うというのはもちろんある。それから、とにかくスケーティングが綺麗だと、ジャンプの前後も全部加点しちゃうジャッジもいれば、分けて考えるジャッジもいるように、ルール化しきれていない差が出てしまうこともある。

これはつまり、たとえ意図的に極端な点数をつけるジャッジがいても、ルールの範囲内で解釈や好みを語られたら、ISUの密室会議レベルではペナルティを科せないだろうということ。

●記名制で、こうしてほしい


上記から考えると、最適解とはいえないけど、匿名よりは記名にして、そして自分の言葉でその理由を語ってほしい。
ジャッジになるような人は、フィギュアスケートに長く関わってきた、フィギュアスケートに思い入れのある人のはず。
良くも悪くも、自分で腹をくくれといいたい。

先に問題2の話から。
これは簡単だよね。自国選手や親しい選手に贔屓目の点数を出したら、世間に白い目で見られる。それを気にすることで変な点数はつけにくくなる。

そして問題1にも、もしかしたら有効かもしれない。
たとえば若手の斬新な演技を、早期から積極的に評価できるジャッジはすごい。世間でそれを評価できれば、積み重ねでジャッジの評価もあがっていく。
わかりにくい演技構成点の評価も、それぞれのジャッジが自分の言葉で語ることで、選手もそして観客も、今よりは納得できるようになる。

…と、思ってはいるものの、実際には匿名が維持されることになりました。
もともとの理由である、買収に利用されるというのもあるんだろうけど、まあ、個人攻撃されるのが嫌なのかもね。

じゃあせめて、もう少し言葉による見解がほしい。
競技中の短い時間でそんなのが無理なのはもちろんわかる。
じゃあ、年に一度世界選手権だけでも、できないだろうか。
公開は、なんならその日じゃなくてもいい。
匿名のままなら、ジャッジ団としての見解としてまとめてもいいよ。

これまた前回紹介したインタビューから、親しい選手であればジャッジがどう見ているかをちゃんと教えることは知っています。
でも、「親しくない」ジャッジの見解の方が、大事なのでは。
そして、やきもきするファンにも、聞かせてくれていいんじゃないかなあ。

フィギュアの進む道って、ルールで決めてるんだよね。
国が法律で国民を動かすみたいに。
それはそれでわかるんだけど、まどろっこしい。
そしてファンに、特に初心者ファンにわかりにくい。
で、人によっては陰謀説にどっぷりつかってしまったりする。

ぜひ、言葉で示してほしいものです。

さて、フィギュアの話はちょっとひと段落。
グランプリシリーズが始まる頃、フィギュア話題を再開する…かな?

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