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Dailyscape Fragments

今は「ユーリ!!! on ice」の話ばかり。普段はお笑いやフィギュアスケートの話など。ちらかっててごめん。

Twitter ID: saenishi

「ユーリ!!! on ice」の省略方針が「絶海の孤島」だった

ユーリ!!! on ice

前回唐突に話を始めましたが、私の妄想を垂れ流す前に作品情報を紹介します。

 


公式動画から。


TVアニメ「ユーリ!!! on ICE」ティザーPV第1弾

フィギュアスケートを本気で描こうとしているのがわかる。


TVアニメ「ユーリ!!! on ICE」PV


こっちのPVは、グランプリシリーズを本気で描こうとしているのがわかる。会場、選手のナショナルジャンパー、バラエティー豊かな主要選手達!
あと最後のやつwについては今後別途書きますが、これある種のレッドへリングなので「BLはちょっと…」の方もどうかついてきてください!
ちなみに両PVで使われている曲は両方ともオリジナル、作中のフリーの音楽です。

あと参考に、エキレビレビューと

www.excite.co.jp

公式サイト。

yurionice.com

作品のちゃんとした(?)情報は上記からどうぞ!

で、今回の本題です。

フィギュアスケートの実際の競技時間って、SPでも2分50秒、フリーだと4分30秒ある。前回書いたようにこれをアニメの尺でやるのは無理があるので、短くすることになる。
第一滑走(「ユーリ」では各話を滑走と呼ぶ)のヴィクトルのフリー「離れずにそばにいて」は、3分41秒(出典は末尾の「スケトラ」)
そうなると、リアルフィギュアの競技のルールなんて当てはめられないよねー…と思ったら、技術点の要素になるジャンプ、スピン、ステップは入ってる!

ジャンプは8本(フリーの上限)ちゃんと跳んでます。
4Lz、4F、3A、4S、3A+3Lo+3Lo(多分)、3Lz、3F、4T+3T。
もう一回コンビネーション跳べましたがそこは置いておこう。
あと3Lo2回入れる3連続が何気にすごいけどそれより後半もう一つクワド跳べるんと違うか!とかも置いておこう。

実況がクワド(4回転)は全て説明しているのもあり、これは視聴者に明示されている

一方スピンは、3回やってはいるものの、特に最初のキャメルスピンはレベルが全然取れていない。私レベル判定は条件知ってるだけでリアルでは全然できませんが、これがLv4(最高レベル)じゃないことはわかるw
*1

しかしここで描かれているのは「圧倒的なリビングレジェンドの演技」なんですよ。
つまり(あくまで個人的に思っただけだけど)「スピンはちょっと省略します」という条件提示なのだと思う。本編でヴィクトルがスピン苦手とか別に出てこないし。
まあ実際、レベルを取る演技をきっちり描こうとすると「8回転回る」「チェンジエッジ」「姿勢変更」だの、アニメでは難しいものがたくさんあり、尺も長くなってしまう。

ステップは、ミヤケン(「ユーリ」の全プロ振付けた宮本賢二)が「Lv4取れるように作っている」そうで、確かにすごい!が、実況が全然触れてない。ステップも、アニメ内では出来に触れるのがなかなか難しいのではないかと。技がジャンプほどメジャーじゃない上に「ちょっとエッジが違う方向に乗ったら認定されない」ような繊細さなので、作品中で「この技は成功してた」「いやしてない」みたいな話はややこしい。尺が足りない。リアルフィギュアでも判定がもめたりするわけで、スタッフにテクニカルスペシャリストいない限り厳しい。なのでステップもしっかり描かれつつ「作中では細かいところは省略」されている*2

第二滑走以降でも、スピンとステップはかなり細かく描かれていてスケートが好きな人には見ごたえありますが(作画スタッフさん本当に大変だったと思います)、作中の競技では基本的に「ジャンプの難易度」で演技の話をしている。

そのわりに必須ではないイーグルやイナバウアーといった魅せるつなぎ技はしっかり入っている

あとPCS(演技構成点)については、これも勇利が「自分はどちらかというとPCSで稼ぐタイプ」という話をしたりはするものの、内訳については全然説明されていない。(ちなみに勇利が「演技構成点が高い」ことはすごく大事なことなので、そのうち別途書きます)

これらの、省略にあたり何を削り何を残すかのバランスがものすごく秀逸!
フィギュアスケートを知らない人でも、ジャンプを追っていけばなんとなく難易度がわかる。フォーカスを絞ることである程度内容を追えるようになってる。これは本格ミステリで言うと
「登場人物たちは絶海の孤島に集められた。携帯電話は通じないし、紹介されていない他の第三者が協力することも出来ない」
みたいに謎解きの条件を絞り込んでいるようなものだと思う。

そして
・演技がリアルより短くなっている
・でも要素はほとんど変わらないので、ただスピード出すために漕いでる描写があまりない
・途中、モノローグが入る
ことから、フィギュア見慣れてない人でも、プログラムを飽きずに通して見られる!
いやー、これはなんかもう大発明だと思う!

今回はこの辺で。

 


 

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*1:ニコ動だったかでプログラム解析している方がいたので、興味があったら探してみてください

*2:ただし、ステップが上手い選手は足元しっかり描かれていて見ごたえあります!