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【祝1周年】あの秋、勝生勇利ファンはGPシリーズをどう迎えたのか(2) #ユーリオンアイス #yurionice

作中のGPシリーズを勝生勇利ファンがとう迎えたのか、振り返る続きです。なんかドキュメントちっくになった。

前回はこちら。

saenishi.hatenablog.com

2016年3月の世界選手権後突然、あの動画が拡散される。

 【勝生勇利】ヴィクトルFS滑ってみた【離れずにそばにいて】

ファンにはさまざまな思いがよぎる。

「なんでヴィクトルの今季プロ滑ってんの!?」
「あっシーズンオフの体型!」
「しかし体のキレはハンパない…何この完成度!?」

そしてずっと追いかけてきた勇利ファンには、たとえ子豚体型でも、ネットに上がった画質の荒い動画でも、きっと見いだせたもの。

それは、勝生勇利のスケートじゃないと出せない「何か」。

スケートを好きな気持ちを取り戻したいーーそう願って滑った彼の演技はファン達に、どうして勝生勇利のファンになったのかを、きっと思い出させた。

案の定勇利本人からは何もコメントがない一方、演技をコピーされた当のリビングレジェンドが競技を1年休んでコーチになるとかいう噂が流れてくる。

「ガセネタならもう少しうまく作ればいいのに…」
「誤訳なんじゃないの?」
「えっ、でもいつものロシア語わかるスケオタさんがほんとだって言ってる…!」

フィギュアファンならリビングレジェンドが休むということの重さを知らないわけがない。

「ヴィクトルが競技休んで勇利のコーチって、勇利刺されるんじゃ!?」

 そして勝生勇利ファンなら、勇利がヴィクトルにどれだけ憧れてるか知らないわけがない。

「ヴィクトルがコーチになってくれるなんて、勇利大丈夫なの!?」

勇利が衝撃的なシチュエーションでその事実を知らされたことは知らないものの、ファンとしても夢のような話が現実らしいことがヴィクトルのSNS「ハセツキャッソー!」で明らかになる。

こうしてヴィクトルのSNSをリロードしまくり、各種メディアの長谷津取材記事をチェックしまくる中、三姉妹のあの「一発」が打ち上げられる。
「一週間後に発表会をしよう!」
そう「ヴィクトルプレゼンツ 温泉 on ICE」である。

青天の霹靂もいいところだ。
ただでさえ日本開催の世界選手権が終わったばかり。

「スケオタの財布と有給休暇が残ってるとでも思ってるのか!」
「その上長谷津は日帰りできないから宿も手配しなくちゃならないし」
「一週間後にいきなりとか無理だから!」

それ以前にアイスキャッスルはせつはショー用のリンクなんかじゃない。いくら客席があるとはいえ少なすぎる。

しかもユリオのファン、ユーリ・エンジェルズだって大変である。シニアデビューの演技披露はロシア国内のテストスケートあたりだろうと思っていたら、突然日本で発表されるというのだ。

争奪戦の競争率高すぎである。

しかしそんな事情は、勇利が滑るのを生で見られるかもという可能性の前には意味がなく、ファン達はチケット獲得に参戦することになる。

プラチナチケットを得たファン、そしてお茶の間観戦でファンがまず観たのは、デビューを迎えるユーリ・プリセツキー。
「噂どおり4S綺麗に跳んでる!やばい!」
「これに…勇利勝てるの…?」

そんな心配の中、ファン達は、今まで観たことのない勝生勇利を目にする。

その様子は本編にあるので割愛するが、感動と驚きの中「温泉 on ICE」は幕を降ろす。

春から夏にかけて、フィギュアはオフシーズンを迎える。この間については、ファン視点がどうだったかわかる描写が本編にほとんどないが、たまにはヴィクトルのSNSで勇利の様子を見たりできたのだろうか?

新境地のSP「愛について~EROS」に驚かされ、気になるのはフリープログラム。
曲は、いつ公開されたのだろう。中四国九州大会当日なのか。
それとも、メディアのインタビューで先に答えたのか。
セルフプロデュースであるということは、事前に報道されていたのかもしれない。

発表された曲名は「YURI ON ICE」。

自らのスケート人生を描いたプログラム。つまり、集大成。

スケートファンが「集大成」と聞かされるとき、期待とともに、覚悟を求められる。
ましてや、23歳のスケーターが自分の名前をつけた曲。
このフリー、選手として最後のプログラムになるかもしれない。

勇利ファンはそう覚悟したんだろうと思う。

まさかシーズン途中のGPファイナルで引退しようとしていたとはさすがに思わないけどな!

勇利ファンたちが一人でも多く、勇利のGPシリーズ、そしてファイナルを観戦できたことを願ってやまない。
そして、新たな活躍が見られるユーリ!!!劇場版を期待しながら、まずはリアルのGPシリーズを楽しみたいと思います。

長文ご精読ありがとうございました!

 

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