Dailyscape Fragments

フィギュアスケート/ユーリ!!! on ice/お笑い/ミステリの話など。ちらかっててごめん。

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J SPORTSの世界フィギュア中継(ちょろっとジュニアも含む)

世界フィギュア中継の話の前に、ちょっとだけ世界ジュニアに触れておきます。

ジュニアの放送、地上波は深夜に1時間くらいの枠で男女フリーのみ、あまり揮わなかった田中刑事くんは数秒しか流れないという放送でしたが、さすがJ SPORTS。ショートもフリーも見せてくれました。
ソチに出ても、なんならメダル争いに加わってもおかしくなかったラジオノワの今季最終SPを見られる貴重な機会でしたよ。
宮原知子ちゃんは本当に僅差でメダルを逃したね。回転不足判定が厳しすぎる現行ルールに泣いた感じですが、これを糧にしてほしいなあ。
ラジ子はもちろん良かったけど、エフゲニア・メドベデワ(Evgenia MEDVEDEVA)選手が良かったです。技術的にメダル争いに相応しい実力があるのに加え、優雅で美しい。これで14歳て!
…ああダメだ話が逸れてしまう。ロシアっ娘たちについてはまた書きたいなあ。

あと織田君のゲスト解説はほどよくて彼らしさもあって素晴らしかった。

エキシビションもちゃんと放送してくれました。今後シニアにあがって活躍するであろう選手達の、荒削りだけど元気いっぱいのエキシビ!これは将来お宝映像になるかも?

さて世界フィギュア
全選手の演技を放送しています。素晴らしい!
とはいえ、思っていたのと違う部分もあった。
ということで、まずは女子から(J SPORTSの放送が女子からだったから)。

実況は住田洋さん。解説は杉田秀男さん、ゲスト解説は安藤美姫さん。

以下、世界フィギュアに焦点を移しますが、若手選手についてのコメントについては世界フィギュアでも同様。

地上波の八木沼さん解説に比べると、杉田さん、全体的に大変手厳しい!
でも、競技についての説明が詳細で知識は深まりますね。

前にも書いたかもですが、地上波とJ SPORTSでは対象となる視聴者が違い、求められるものも違うのは理解してあげないといけないなと思います。
それでも地上波はあんまりだ…といろいろ思いますが、ここでは置いておこう。

J SPORTS中継、平均的流れはこんな感じ。

実況「[国名]の○○選手が登場しました。昨年[試合名]で○位になった選手です」
他、選手の経歴(出身、コーチ、国籍移動などの経歴、主な競技成績)今季の調子(好調、ケガ等のトラブルありなど)、演技の特長(高難度ジャンプが跳べる/飛べない、スケーティング技術、華やか、人気がある)などなどの情報をコール~ポジションに着くまで説明。
ちなみに地上波だと開始時に使用する曲名が出ますが、J SPORTSは出ません。選手紹介バナーで名前の下に「Music」とあるのをチェックする必要アリ。
慣れないと結構見逃します…。

競技開始。
試合で第一滑走の選手では、必須エレメンツの紹介を含みます。
ジャンプの種類だけでなく、回転が足りているか、加点がもらえそうかを杉田さんが解説。
リップルッツのエッジエラーも指摘します。
回転不足の原因についても説明。スピード不足とかタイミングが合わなかったとか。
「ランディングするときにもポーズがあることでジャンプに表情がありますね」と褒め方も技術的裏づけが含まれます。

スピンは、種類を細かく説明したりは思ったよりしないのですが、レベルについてはかなりはっきり「これはレベル4が取れていますね」など断定的に述べます。

そして説明が長引くうちに、次の要素が始まることが多い(苦笑)

演技が終わると全体の総括。「よくまとめてきた」とか「あのジャンプミスが痛かった」とか「フリーに進むには失敗してはいけない要素だった」とか。
上手くいかなかったところについて一通り説明し、今後の課題をまとめる。最後にやっと「ステップでは笑顔が出て持ち味が出ていましたね」と褒める(笑)
上位選手だとエレメンツを褒めることも多いですが、下位選手はダメだしが中心。

キスクラでコーチが映るのをきっかけに「○年からこのコーチに師事しています」「○○選手と一緒に練習しています」などと補足情報があり、関連話題が膨らむことも。

採点結果が出る場面では「やはり回転不足を取られていますね」「演技構成点が伸びましたね」など。
ただ、地上波と大きく違うのは、どの程度の点数が出るかはほぼ想像がついているので実況席はあまり驚かないということ。

素晴らしい演技だった場合も含め、全般的に地上波よりまったりめ。

話の途中の場合、点数が出てもおかまいなしに解説が続くことが多い(苦笑)
次の選手のコール中も引き続き話をしていることも。
実況アナが戻すのに大変(苦笑)

杉田さんが試合の進行をあまり気にせず話すのは、もうこういうスタイルなんでしょうね。

そう、J SPORTSの解説は、演技を最初に見るのと一緒に聞くには向かないのです…。
「さっきのジャンプは回転が足りませんでしたねえ。高く飛び上がりすぎてしまった。高く飛び上がりすぎてしまうのは○○で…」
と言ってる間に次のエレメンツになってしまい、演技の流れを味わえない。

もちろん副音声は会場音声だけなので、先に副音声で会場の雰囲気を体感するように視聴し、そのあともう一回頭から解説付きで見る、というのがよいんでしょう。
時間に余裕があればね。
正直私には、ちょっと難しい…。
J SPORTSでしか放送されない下位選手は演技をしっかり見たいけども…

あと、ジャンプを見分けるのもまだ苦手なライトファンとしては、全く解説がないと結構つらい。

副音声でも何を跳んでるかわかって、解説つきも繰り返し見られるようなコアなフィギュアファンの方が羨ましい限りです。

理想的なのってどんな中継かなと妄想してみると。
・演技中は流れを壊さずに説明。回転不足やGOE、レベル等についてさっと語る。
・スロー時はある程度細かく解説。ただし採点結果が出るときは黙る(笑)
・競技の合間、GPの切れ目で解説コーナーをはさむ。
  リプレイ映像とともに解説してもらう。たとえば…
  - 微妙な回転不足の解説

  - 逆に素晴らしいジャンプについて、どの部分でGOEが伸びているか解説

  - 「スケーティングが素晴らしい」例をあげ「特にここ!」というところを映像でピックアップ

っていうのだと理想なんだけどな~♪

 

まあ、そう私の都合に合わせてはもらえないということで、J SPORTSは4月中で一旦解約。GPシリーズは値段に見合うペースで視聴できないし、次の世界選手権ごろに再度考えようかな。

長くなってしまったので、安藤さんについては次回。

 

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