Dailyscape Fragments

フィギュアスケート/ユーリ!!! on ice/お笑い/ミステリの話など。ちらかっててごめん。

Twitter ID: saenishi

THE MANZAI 2014 2回戦 東京二日目(8/27) Aグループ

THE MANZAI 2014 2回戦、観てきました。賞レース予選はかなり久々。芸人さんたちの緊張感や熱気を感じて、そしてネタをたくさん観られて楽しかった。

感想です。
漫才たくさん見たの久しぶりで関係ないこともいっぱい書いているのはスルーしてください。
なんか間違えてたらごめんね。
あと、ネタにはある程度触れています。ご了承ください。

【Aグループ】

●フラワーズオブロマンス
相方がクローン人間だったら?

拠点が大阪だし、トップバッターはちょっと荷が重かったかも。たわたの自虐率がちょっと高すぎるような。がっつり練習して挑んでいるのがわかるだけにもったいない。

●鶏あえず
斬鉄の構えを愛しすぎる男

サラサラロン毛が後半「斬鉄の構え」男の怪しさを強調。ただベースはよくある「女の子とデートをするとしたら」で、構成はスタンダード。
結構ウケてた。固定ファンも多いのかな。

●本田兄妹
ルックスが微妙な妹に恋愛相談されて戸惑う兄。

本当の兄妹なのね。ツッコミが平凡にならないよう工夫していてそこが個性なんだけど、うーん、よくわかんないのが結構あったり。

●マリア
○○な人に言いたい。

女性コンビ。片方が愚痴を撒き散らして、もう片方が更にもう一毒。
エンタの神様で出てきそうなフォーマットなんだけど、愚痴りだしたあたりで何に文句言うか見えてしまうのが難点。だいたひかる元気かなあって思った。
あとファッションがなんといっていいかよくわからないけど不思議でした。

●ブルーリバー
九州出身でガタイがいいのに細かいことを気にする

最初若いのかな?と思ったけど、やりとりの様子からは結構キャリアがあるように感じました。もっと尺があるほうが得意そうだ。

●ブロードキャスト!!
憧れる野球選手のシーン

これ、同じ動作を違うセリフでアテレコするっていうネタなんだけど(だよね?)、その前提が最初の方はよくわかんなかった。ちょっと残念。
ここまでの中ではダントツの知名度で観客が沸いてました。

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●あんみつ
合コンのコツ

経歴よくわからないんだけど、若く見える割にはネタがスムーズ。
うーん、あまり印象に残らず…
合コンとかコンビニとかド定番の設定は、練習する分にはかまわないけど、大勢と比べられる賞レースに持ってくるならそれなりの覚悟がほしい。

あと、彼らだけじゃないんだけど、芸人達よSEOについてもう少し勉強しよう。できれば芸名作るときから。
たとえば興味持った観客がネットで動画探そうとしても、あんみつ姫とかあんみつの作り方しか出てこないよ!

●母心
もしも○○が歌舞伎役者だったら

和装で女装、そして歌舞伎テイストのインパクトがあるからスタンダードな設定でも面白い。ツッコミもスムーズだけどもうひと化けしたらすごそう。

●ヨコハマホームラン
出産の痛みを理解しよう

爆笑が出るウケっぷり。失礼ながら、そこまで固定ファンが多い感じではなさそうなので、実力なのかと。個人的には、ネタひとつずつのテンポがちょっと長くて波長が合わなかったなあ。
男女コンビで、男が女の相方に振り回される感じは南キャンに少し似ている。ただ、しずちゃんは「勘違い大女」キャラなのに比べると女性(荻原さんていうのね)が中途半端なルックス。可愛いルックスであのキャラだと相方が可哀想な感じになりそう?ドS具合は面白いし、これからどうなるか楽しみです。

●トップリード
どうしてもコンビニで女役がやりたい(←ごめん適当で)

面白かった。オンバトの頃からやってるベテランで、手堅く笑いを取れることは当たり前なのかもしれないけど、今このテンションで漫才できるのってすごいなあ。
ちょいちょいコントが入るスタイルで、笑わせながらも設定を説明したりしなくちゃいけないんだけど、ほんとスムーズに観られました。職人の技。

サカイスト
恋愛のABCを新しくHまで考える

私のサカイストの印象はよしもとネタ公演の長尺なので、4分だと「自己紹介それだけで大丈夫ー?」と思ってしまったけど、なんの説明がなくても「おしゃとま」で大勢笑ってた。こういう層だともう説明いらないのね。ただ置いていかれた人はなんでここでこんなに受けてるのか疑問だろうなー。
Aから順番に考えるくだり、独特のテンポは安心感があるね。会場の人気にうまく乗って盛り上がった印象。ネタ内容的にはちょっと薄いところもあったけど、ちゃんとオチがついて見事でした。

 

続く。

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リプニツカヤ選手に対するジャッジ評に思うこと

世界選手権のエキシビション時のJSPORTS実況について以前のエントリ(J SPORTS世界フィギュア中継、エキシビション)で書きましたが、そのときちょっと気になる話がありました。

ソチ五輪で彼女が明らかな失敗(転倒)をするところをわれわれ(ジャッジたち)は初めて眼にして『彼女も人間だったんだな、機械じゃなかった。なんだか可愛く思えてきた』というような話が出たと。

この話は岡部さんが「失敗がきっかけで彼女に好感をもったんだ」というエピソードとして話したのでしょう。でも、ちょっと引っかかったんですよ。

リプニツカヤ選手の言動が強気でちょくちょく話題にあがるのは皆さんご承知の通り。
そして2013-14シーズンは全体を通して見れば非常に良い成績を修めている。
特にソチ五輪団体戦での演技は素晴らしく、強い印象を世間に与えた。

「フィギュアよくわかんないけどソチ五輪団体でリプ子知ったよ」っていう一般の人が女子シングル見て「リプ子も人間だったか…」って言うのは別に問題ないです。

でも、別に彼女はいつもノーミスの演技してるわけではない。
2013年秋のGPSロシア杯では優勝はしたけど、演技自体は大きく崩れた。
(ちなみに、この時もスタートポジションに着きポーズを取った直後に観客から叫び声が上がりました。そのせいだとは本人は言わないけど、本当に勘弁いただきたいです…)
また、シニアデビューだった昨年度は、成績だけ見るとシニアデビューにしては上々の出来だったように見えるけど、本当は苦労の多い年でした。スケートをやめていた時期もあるとか。

一般のファンレベルが知らないのは仕方ない。
でも、ジャッジの方々ってそういった選手の状況をある程度知っているものだと思っていました。
が、そんなことないんですね…。

一方で、ジャッジを務めながらも、選手の練習に協力する活動をしている方もいますよね。こちらは逆に、ものすごく選手を知ることになる。

つまりは、ジャッジと選手の関係は、近いことも遠いこともある。

こういうのを聞くとやっぱり、採点内容については極力公表をしてもらわないと、火のないところに煙がたってしまうんじゃないかなと思うのでした。


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世界最高峰の演技をありがとう~浅田選手の世界選手権2014SPを振り返る

お久しぶりです。
スターをくれた方もいて、ありがとうございます!

もう大分経ってしまったのだけど、ちゃんと書いておきたかったので。

2014年の世界選手権、女子SPを生観戦することができました。
(男子やペアも観戦しましたが、ここでは一旦割愛します)

生観戦なんて贅沢、普段は手を出しません。
ただ、歴史的な女子フィギュア選手である浅田真央の現役時代をずっと追ってきたファンとして、今回はどうしても見たかった。
もちろんフリーも見たかったけど、より好きだった「ノクターン」を見ることを選びました。

座席はA席。さいたまスーパーアリーナという巨大な会場なのでそう近くはない。表情の微妙な変化や、エッジの動作までは追いきれない。その辺はテレビの方が見やすい。

でも、本当に観戦してよかった。


6分間練習。
当然ながらの大歓声。

遠くからでも、彼女は落ち着いて調整しているように見えた。

プログラム冒頭、3Aへの構え。
難なく跳んだ。歓声があがる。
素晴らしいジャンプだったけど、これは2Aだった。
2Aだけど他の3回転とあまり変わらない迫力があったから、特にビギナーも多い観客が間違えて歓声を上げたのも無理はない。
私はたまたま前日男子の試合を見ていて、3Aってこうなんだ、とわかっていたけど、そうじゃなきゃ私も間違えたかもしれない。

もう一度向かって2A。
そして最後、3Aを跳んだ。
この時点でもう、大歓声。

そして本番でも、浅田選手は3Aを跳んでくれた。

女子SPを通して見ていると、後半の上位選手達はやはり上手い。
高難度の3-3は迫力があるし、素晴らしい。

でも、浅田選手の3Aは、なんていうか、格が違いました。
他の選手と違うカテゴリーの技術にトライしている。
女子では他にありえない力強さ。
でも、前後の所作は優雅でスムーズ。
男子の3Aとは印象が違う。

比類なき美しさでした。

五輪の一つ前のシーズン、序盤まで3Aなしで勝っていく浅田選手を見て、
「3Aなんて無理に入れてもきっと回転不足取られるし、他のエレメンツを完璧にしてくれればいいのに」
って思ってた。
でも、五輪シーズンを通じて、そしてこの試合ではっきりわかりました。

こんなに素晴らしいものを見せないなんて、もったいない。
跳ばないなんて選択肢、最初からなかったんだって。

3Aだけじゃない。全てが美しかった。
他のジャンプもスピンもステップも…いや、要素をいちいち分けて語るのはもう無粋なくらい。

表情のディテールは実際には見えないけれど、彼女の動きで表情が、表現したい感情がわかる。
リンク全体を見渡せることで、彼女の演技の軌跡から余韻を感じる。

音楽を表現する選手、ではなくて、彼女が音楽のようだった。
ノクターン、そのものだった。
薄紫色の花びらが風と戯れて氷上を舞うかのような軽やかさ、優雅さ。
憂いをアクセントとしつつも喜びに溢れた世界。

その滑りは、他の上位スケーターたちの中でも、群を抜いているように私には感じました。
圧倒的だった。

世界最高の演技を見ることができて、本当に幸せでした。

真央ちゃん、ありがとう。

浅田選手、今季休養を宣言しましたね。
是非ゆっくりしてほしいと思う。

彼女が目標を見つけられない、という気持ちはとても納得できる。
だって今、世界最高峰だもの。上にいないもの。

もし休養中、全く違う何かを見つけない限りは、進む道はプロスケーターか、競技選手に戻るかということになる。
もう彼女には
「○○選手みたいになりたい」
とか
「○○ができるようになりたい」
は、途中経過として目指すことがあっても、大きなゴールにはなりえないよね。

個人的には「どうしても氷上で表現したい何か」を見つけてほしい。
それがアイスショーで実現できることであれば、堂々とプロスケーターとして活躍してほしいし、どうしても競技で見せたいのであればそれもよい。

日々の生活を楽しむことが、どの道を行くとしてもきっと糧になる。
メディアの皆様にはぜひとも、彼女のプライベートを追いかけず、ゆっくりさせてあげてほしいなあ。

さて、次回はリプニツカヤ選手のはなし。



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J SPORTS世界フィギュア中継、エキシビション

エキシビション中継は、競技と全然違うのな!

解説が、岡部由起子さん、東野章子さん。
実況は男子と同じ小林千鶴さん。

最初に小林さんから、選手の基本情報(戦績など)の話があるけど、そのあとはかなりフリーダム。
女子三人なので和気あいあいな雰囲気です。


いやー、びっくり。
目の前で繰り広げられている演技の解説は、ほとんどしないのね。
ジャッジならではの話が満載。


…が、演技とは関係ない流れなので、初見だと邪魔ー。
これまた二回ちゃんと見ろってことですか…
そんなら別なトーク番組みたいなのやればいいのにー。

とはいえもちろん、興味深い話も多かった。

たとえば選手がジャッジ間でどう評価されているか、という話。


アボットについては、試合後のジャッジミーティングでPCS(特にインタプリテーション)について積極的に話題を振った(岡部さんが)。もっと良い点を出してよかったのではというジャッジもいたとか。

試合後のジャッジミーティングでそんなに個を出した話をするのは知らなかったので、参考になりました。
で、こういう話ってさ、ちゃんと明文化すべきじゃないのかなあ。
ジャッジは人間だし、完璧ではないことはわかっている。でもそうだとしたら、何が適切でなかったかをきちんと公式の場に出すべきじゃないのか。

それから、リプニツカヤについて。
ソチ五輪で彼女が明らかな失敗(転倒)をするところをわれわれ(ジャッジたち)は初めて眼にして『彼女も人間だったんだな、機械じゃなかった。なんだか可愛く思えてきた』というような話が出たと。
この話は岡部さんが「失敗がきっかけで彼女に好感をもったんだ」というエピソードとして話したのでしょう。
ただちょっと、聞き捨てならないなあと…
話が逸れるので、ちょっと次回にしますね。

あと、確かコストナーの演技中だったと思うんだけど(違うかもしれないけど、話は一般論なのであまり影響ないはず)
「ジャンプでの失敗があったりして調子が出ないと、スケーティングが普段より伸びないことがあり、点数にも響く。スケーティングスキルが演技ごとに変わるのはおかしいという声もあるようだが、そういったこともあることを理解してほしい」
というようなお話もありました。

おっしゃることは確かにあるのでしょうが、その上でも釈然としない採点のこともあるなあ。いっぱい失敗してもPCSが下がらない人とか、突然跳ね上がる人とかいるようなー?

場合によっては、過去の印象的な試合の話で盛り上がる。
「トマシュが最初に日本でエキシビに出たときもハチマキをしていたけど、さかさまだった」
「その後も衣装に漢字を含む日本語が使われてた(勇名トラですね)」
のやつとか。

当たり前のことだけど、ジャッジも人間だし、ごひいきの選手がいたりとか、各選手のファンだったりするんだなと改めて知った思いでした。

…が、この話はエキシビション解説席でしないといけないのかは疑問。
演技についてちゃんと解説してほしい。
エキシビションって、それぞれの選手が得意なエレメンツがたっぷり入っているわけで。その良さとか、難しさを紹介したり、エキシビションに選んだ意図を推し量ったり、解説の仕事もっとあるでしょ!

ということで、J SPORTS番組についてつらつらと書いてきましたがこれで一旦完了。
文句も書いちゃったけど、フィギュアファンにはやはりいろいろありがたいチャンネルですね。でもしばらくさようならー。

来年の世界フィギュアあたりに、どうしても見たくなったらまた加入するかも。

次回は、以前から書こうと思ってた採点の話に戻っていこうと思いますが、上で触れたリプニツカヤのジャッジ評の話からしようかと思います。



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J SPORTS世界フィギュア中継、さくっと男子

さて、男子編。

解説は樋口豊さん。実況は小林千鶴さん。

小林さんのキャリアはよくわからないのですが長年やってらっしゃるようで、落ち着いた話し方ですね。世界ジュニアの時にお顔を拝見しましたが、まだ若そうなのに、ひと昔前のアナウンサー調な気がします。エレガントというか。

彼女は演技前後に、選手の情報を補足したり、解説者へ説明を促したりするのが中心。演技中はほとんど黙っているのですが、節々でしっかりとしたフィギュア知識があるのがわかります。
自分の役割ではないから黙っているけど、ジャンプやレベルを見分けるぐらいはできてるんだろうなー。


ジュニアや世界フィギュア下位選手たちの情報もとても詳しいのだけど、ああいうのは番組スタッフが取材するのかなあ。それとも小林さんの知識なのだろうか。

よくまとまった演技だと真っ先に褒めてくれるし、解説者が辛口な指摘ばかりだと最後に良かったところをフォローしてくれる。選手達のお母さんみたいですね(笑)

解説樋口さんは「豊の部屋」の樋口さんですね。

柔らかい、ちょっとオネェっぽい(笑)独特の口調で、杉田さんよりは物言いが穏やか。もちろん失敗はちゃんと指摘しますが「残念…」という余韻がある指摘の仕方。良いところもたくさん褒める。

(あ、杉田さんについても、褒めるところはちゃんと褒めているし、選手への愛があることはちゃんと分ってますよ)

解説の詳しさや、説明が盛り上がっちゃうと競技の進行からははみ出ちゃうあたりは、基本女子中継と同じなので割愛しまーす。

ゲスト解説がない分、小林さんもよくしゃべるという印象でした。
女子には安藤さんがゲスト解説でいたのに、男子の織田くんゲスト解説がなかったのは地上波に呼ばれてたからかな。
良く知ってる選手も多い織田くんのゲスト解説、聴きたかったなー。

あ、そうだ!ひとつ書いておきたいことが。

地上波では日本選手のインタビューがほとんどですが、J SPORTSではもっと多くの選手のインタビューが聞けます。後半の選手は全員。
そして日本選手のインタビューは、地上波フジとは別に行われます。
なのでごひいき選手のインタビューは全部押えたい人は、やっぱりJ SPORTSも。ってことになりそうですね。

次回、エキシビション編です。

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ゲスト解説のさじ加減~安藤・織田ゲスト解説デビューより

前回、安藤さんのJ SPORTS世界フィギュアゲスト解説について書きましたが、派生してゲスト解説の話を。

まず、安藤・織田立ち位置の話。

安藤さんが引退後浅田選手に対してのコメントが冷たいとか、距離がある感じとか言われていますが、彼女のあれは逆に配慮してるんだろうなと思う。

選手がインタビューなどで、他の選手を普段の呼び名でうっかり呼んじゃって言い直す、というのを見かけることがありますよね。

コメンテーターや解説としてオファーが来たときは、特に客観性が重視される、と捉えているんじゃないだろうか。
親しいからといって「まおー!すっごいよかったぁあ」って態度を取るのは解説者として適切じゃないと。
そこを意識して客観的な言い方に務め、結果他人行儀に聞こえてしまってるんじゃないかな。

一方同時期(コメントや解説)デビューの織田くんは。
「真央ちゃんのソチフリー、絶対回転足りてた!」を始め、仲のよさも隠さず、いわば日本選手に肩入れしたコメントが目立つ。
そして概ね好意的に受け入れられている。

これは、織田くんの対応が当たりだと思うなあ。
織田くんも安藤さんも素晴らしい選手だったし、技術的な解説をしてほしいという需要ももちろんないわけではない。
でも、特に地上波では「現役選手たちとずっと一緒に選手生活を送ってきた、つい最近まで現役だった、視聴者も顔を良く知ってるミキティ/織田くん」が求められている。

技術的に深いコメントができる方が、のちのちの評価につながるのかもしれない。
でも今求められているバランスが違うなら、それはそれで応じるべきじゃないかな。
解説者として冷静なコメントより、親しさをある程度出していいんだと思う。


続いてゲスト解説一般の話。

今地上波での「ゲスト解説」として一番よく座っている荒川さんは、既にやり方を確立してますね。技術的な細かいことは言わず、実況にふられたときにまとめたコメントを言うことに終始している。たいていはスロー再生中に話をふられ、キスクラの選手に映像が戻ったら実況に返さないといけないという尺もわかっている。
地上波はやはりこれがスタンダードなのかなと思います。尺がタイトだし。

J SPORTSでは、今回の安藤さんみたいに解説者と一緒に技術詳細まで踏み込むのもアリだと思います。前回書いた通り、杉田さんの解説では物足りない部分もあるし。

ゲスト解説の話の中でアレですが、地上波で解説している八木沼さん。
コアなフィギュアファンには不評だけど(私も不満はあるけど)、こうして解説デビューの安藤さんを見てると、初見での視聴を邪魔しないように解説することについては長けているんだなと思ったりしました。

安藤さんももちろん、まだまだ始めたばかりですしね。もし続けるならこれから上手くなっていくのかと。

ただ杉田さんと違って安藤さんはこれから地上波でも解説の機会があるだろうし、演技を見るのを邪魔せずに解説できるようになってほしいな。


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安藤美姫さんのゲスト解説@J SPORTS世界フィギュア2014

J SPORTSでの世界フィギュア中継の感想を前回お送りしましたが、語りきれなかった安藤さんゲスト解説の話を。

2013年12月の全日本で引退した安藤さん、ゲスト解説デビューは世界ジュニアでした。これは織田くんもだね。

まずは「ゲスト解説」について。
地上波では荒川静香さんがよく出てるポジションですね。実況がいて、解説がいて、プラスアルファの位置。
演技中の解説は基本的には解説者が行う。
演技が終わったあと、実況にふられて感想を言う。
これが一般的なゲスト解説、ですよね。

J SPORTSの場合の「ゲスト解説」が一般的にどうなのかはわかりませんが、安藤さんはもう少し積極的にしゃべってきます。

デビューだった世界ジュニアでは、最初の方はやはり演技中はほぼ黙っていました。地上波と同じく、演技後に一言いうポジション。
ちなみに織田君は最後までこのスタンスでした。

しかしだんだん場に慣れてくると演技中も「スピンポジションが素晴らしいですね」など、コメントを入れてきてました。

その傾向が世界フィギュアでは一層顕著に。

回転不足やスピンレベル取り損ねなどの指摘は解説の杉田さんがやっているので、そこまで積極的に口を出さない。ただ失敗要因などについてはさすがに杉田さんより細かいところをついてきます。
「手を開くのが早かったですね」「(ジャンプ中)右手を下げてしまいましたね」などなど。

ステップやつなぎの演技については、杉田さんは口数が比較的少ないので「もうちょっと上半身に動きがないと点が伸びないですね」などの指摘も。

ただ全般的に、辛口めの杉田さんと比較すると「(ジャンプは失敗が目立ったけど)スピンやステップは素晴らしかったですね」「若さ溢れるはつらつとした演技ですね」「フリーレッグの扱いが素晴らしいです」など、よいところを見つけて褒める傾向。正しい戦略ですね。
選手についての知識も生かして「このジャンプは得意なのですが」とか「いつも衣装が素敵ですね」とか「普段からとても明るい選手なんです」といった情報やエピソードを入れてくれるのもありがたいし、現役から遠くない選手だからこそですね。

演技後のまとめは、特に若手選手については「ここがこうなると素晴らしい選手になる」という言い方で、今後の課題をまとめる言い方が目立ちました。

ただ、まだ始めたばかりで不慣れなのは否めない。

説明が長くなりがち。逆に言葉の途中だけど演技が進んでいるのでやめたのか語尾がどこかにいったりすることも。

もともと、話し方がちょっとまったりした感じなのもあり、特に演技中だと「要点だけさくっと言って~」って思ってしまう。

いいたいことがあっても杉田さんの説明をうまく遮れず、演技から大分経ち採点が出る直前にやっと「(失敗した)サルコージャンプは○○だったのが原因です」みたいなコメントを無理やりつっこむこともあったりしました。

あと、よかれと思ってのことなのかもしれないけど、失敗したとき
「なんて残念なんでしょう…ああ」という同情を強く出して話すんだよね。
「残念な場面」はジュニアや下位選手では結構多い。そのたびに「なんて残念なんでしょう」トーンがあんまり続くとうっとうしく感じてしまう。
もっともこの辺は逆に淡々としすぎても「安藤冷たいよね」とかなっちゃって難しいんだろうな…本人もバラエティ番組で「(選手時代のコメントについて)正直に言ってしまい批判される」って愚痴ってたし。難しいですね。


えーと、ゲスト解説一般の話とかもしたくなってきたので、続きます。

 

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