Dailyscape Fragments

フィギュアスケート/ユーリ!!! on ice/お笑い/ミステリの話など。ちらかっててごめん。

Twitter ID: saenishi

THE MANZAI 2014 2回戦 東京二日目(8/27) Cグループ

遅くなりましたがCグループ。

 

●パニーニ
イントロクイズを出し合う

 

途中、テンポが速くなっているようで雑になるところが中途半端で、雑さが面白いのではなく単に手抜きのように思えてしまってちょっと残念。4分間を大事に使ってほしいです。

 

●ドドン
ナンパしたい


現役僧侶のインパクトを生かしたネタ。作務衣の一部を女子のトートバッグみたいに持ったのが面白かったw      

しかし本業に差し支えないのかなー。芸人やってる僧侶、だけなら話が面白そう!ってなるけど、ナンパしたい僧侶のイメージつくと法事には呼びたくないw
 

 


●デニス
ギャグ
 
松下がギャグが得意だ!とやり出したがすべりまくり〜からのややメタ漫才。
植野のキャラがメジャーになったことにあぐらをかかないというか、危機感を感じて考えてきている、凝った構成がすごい。
ただ、このネタは前半の松下が滑りつつ、植野が合わさった時には確実に笑いを取らないといけないのがハードル高いね。
私はたまたま観たことあったけど、初見の人には印象強かったのでは。そして大人気だねー。今後も期待してます。
 
ウエストランド
恨み妬み嫉み
 
井口がひたすら恨みつらみをいろいろ
たとえてなじる、おなじみのスタイル。
人気があるんだねー。
相方、なんにもしてないね!というところが初見では面白かったんだけど、もうそこは物足りないだけになっちゃったな。特別印象に残ったフレーズもなく、私はあんまりハマれなかったです。

イシバシハザマ
お前の方がアホ
 
お互いが相手のアホなエピソードを暴露し合う。楽しかったけど、アホエピソードを暴露されたあとの返しはもう少しがんばってほしいなあ。キャリア的には上のほうな割に、なんかハラハラしてしまう。

レイザーラモン
歌ネタ:最近メンディの名前をよく聞く
 
RGがピンネタで出てる番組のMCがHG、みたいな印象。RGの歌ネタは面白いんだけど、せっかく二人でやるならもう少し漫才らしいところも観たいような。

●地球
テラスハウスで売れやがって
 
テラスハウスに相方が出ているのを嫉妬するというネタ。
私がテラスハウスを観てないことは少し割り引くとしても、どうやって一回戦突破したんだろう?という出来でした。どんな特長のコンビなのかさっぱりわからず…
せっかく片方だけでもテレビ出て知名度が上がってるのにもったいない。

●かたつむり
お酒を飲みすぎる相方
 
オーソドックスな漫才。それなりのキャリアは感じつつ、若い観客にはあまりリーチしなかった印象。

●天津
ピザ屋の出前注文
 
ひっじよーにオーソドックスで、正直天津以外でもできる漫才。千鳥のムシアナゴと比べてしまう。
この無難さは、二人ともテレビでのプチブレイク後暴落したのがよっぽど怖かったからかなあ。基本が大事だ、みたいな。
一発あててもその先簡単には続かないことと、使えるキャラを全く使わないことは違うだろーよと。
ポテンシャル、もっと高いと思うので面白いもの見せてほしい。

●プリンセス金魚
相方の娘が生まれたら
 
大分前に一回観て、そのときのことはあまり覚えてないのだけど、舞台を重ねてきたんだなあと。結構ウケてたし、人気もあるようでした。

マキシマムパーパーサム
オリンピック?
 
関口宏のフレンドパーク」一択のツッコミ、というのはある種の勝負ではあるけど、それで一本やるのはちょっとなあ。フレンドパークそんなに観てなかった人は終始ポカーンだし。うーん。
 
続く。
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THE MANZAI 2014 2回戦 東京二日目(8/27) Bグループ

前エントリの続きです。

 

【Bグループ】

●ダンビラムーチョ
浜崎あゆみ「M」にのせて昔話

歌ネタにツッコミを入れる形式。もう少しツッコミがキマると「漫才」らしくなりそう。

●あめん
クイズだったかな…

いかにもお笑い芸人らしいルックス。でもハゲとかこの日だけでもかなりいるので、あんまり頼らないほうがいいのではないかと。

●ピスタチオ
強盗にあったときの練習

ってネタ内容をサマライズすると超スタンダードなんですが、かなり異色のコンビ。二人ともなんかしゃべるたび白目むくやつ、一度動画で見たことがあってかなり笑ったんだけど、いつもなのか!練習大変そうだ。
言い方の奇抜さでクスクス笑いを取るだけじゃなく、ワードセンスや間の取り方も面白くて爆笑をもらってました。
こういう人たちだとベタな設定でも安心して観られるね。また違うネタを観るのが楽しみです。

●メイプル超合金
えーっと、悩み相談だっけ?

いや、面白かったんだけど、前に観た「カロリーハイランド」が混ざって今回なんだったか忘れたw
筋肉自慢と巨漢メガネ女子、という派手なルックスから、半分出落ちなのかなと思っていると仰天させられる。
ソツのない漫才では決してないけど、それぞれの個性を生かしててパワフル。
会場ウケもすごかった。
ここは認定に入って、たとえ事前番組だけでもきっかけをつかめば、テレビに出るようになるまでが早そう。
安藤さん(女性の方)のツッコミが、なんというか女芸人離れしていて今後に期待したいです。

●こりゃめでてーな
モテたい。ミンティア。(←雑でごめん)

手堅い構成の定番ネタ漫才でしたが、最後にちょっと時事ネタ(?)が。
キャリアに即した上手さではあったんだけど、あまり突出した印象が残らずでした。

●ロザン
クイズに何でも答える

(たまたま迷い込んだ方へ注:わたくしロザンファンなので、ここだけギアが違いますがご了承ください)

多分同じ構成はもうないと思うしかなりネタに触れますよ。

通常公演でのネタからのアレンジ。

よくクイズ番組に出ているんですが、の短いツカミ
→小学校、中学校(この辺は初見でした。最近の通常公演でやってるのかな)
→兵庫の議員さんは何故(略)(微妙に旬を過ぎたし、ののむらっていわないと分らなかった人もいるのでは)
徳川家康の表面積を求めよ~(いつもの続き)
→ふたたびののちゃん

完全なる私見ですが(ここまで私見ばかりですが)、一度認定漫才師になって、運もあったとはいえ20位で敗者復活までは届いた彼らなので、出るなら「認定」ではなく「決勝進出」を狙うのかなと。
その意味では、一番勝算が高いネタはサーキット以降に残したいから、2回戦はある程度無難に置きに行った、そんな印象でした。
もちろん、上の私の妄想がどうあれ、彼らの意図がどうあれ、2回戦を見ている観客には関係ありません。
先を考えているのは他の芸人達だって同じ。
彼らは今できる形で2回戦を戦った。

観客の反応がどの程度だったかは、この思い入ればりばりの私にはなかなか判断がつかない。ただウケていた順では多分厳しく、ネタの評価としても、初見の人でなければそこまでいかないんじゃないかな。
境界線上にいるなら、若手の方が有利だろうしね。

もし認定漫才師としてロザンが入ったら、多分あれこれ批判が出ると思う。
でもやっぱり入ってほしいものは入ってほしい。
もっといえば、この前のネタ単独のコントは最高に面白かったので来年はKOCに出てほしい。
…とどんどん話がずれていくのでこの辺でギアをもとに戻しまして。

●ウメボシエンジン
おれが岡しんたろうだ!

いろんなシチュエーションで名前を連呼。4分言い続けるってすごいなあ。
漫才自体もちゃんと作ってあったけどそれを吹き飛ばす「岡しんたろう」

ランチランチ
ギャグ(?)

うーん、あんまり印象にないです、すみません。

●天狗
業界ノリで運動会

メシを「シーメー」って逆にするアレで運動会を応援していく。途中動きが激しく、それに伴うように笑いも大きくなり、よくウケてました。
こちらもサラサラロン毛を生かしマメにトリートメント。
テンポがよく楽しかったけど、そこまでの大笑いポイントが個人的にはなかったです。

タイムマシーン3号
メガネ

腕があるからってハードルをあげて見すぎたのかもしれないけど、あまりしっくり来ず。観客は一定レベルはウケていたけど、ちょっと空回りしていたような。

2丁拳銃
修士が歌い、小堀が続きを歌うはずが。

ううむ。よく知っているネタなので評価は難しいな。っていうか、観たの大分前だけど、あーこのあとこうだなって思い出せるインパクトはすごいのかもしれない。手堅くまとめてたしウケてはいました。

続く。

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THE MANZAI 2014 2回戦 東京二日目(8/27) Aグループ

THE MANZAI 2014 2回戦、観てきました。賞レース予選はかなり久々。芸人さんたちの緊張感や熱気を感じて、そしてネタをたくさん観られて楽しかった。

感想です。
漫才たくさん見たの久しぶりで関係ないこともいっぱい書いているのはスルーしてください。
なんか間違えてたらごめんね。
あと、ネタにはある程度触れています。ご了承ください。

【Aグループ】

●フラワーズオブロマンス
相方がクローン人間だったら?

拠点が大阪だし、トップバッターはちょっと荷が重かったかも。たわたの自虐率がちょっと高すぎるような。がっつり練習して挑んでいるのがわかるだけにもったいない。

●鶏あえず
斬鉄の構えを愛しすぎる男

サラサラロン毛が後半「斬鉄の構え」男の怪しさを強調。ただベースはよくある「女の子とデートをするとしたら」で、構成はスタンダード。
結構ウケてた。固定ファンも多いのかな。

●本田兄妹
ルックスが微妙な妹に恋愛相談されて戸惑う兄。

本当の兄妹なのね。ツッコミが平凡にならないよう工夫していてそこが個性なんだけど、うーん、よくわかんないのが結構あったり。

●マリア
○○な人に言いたい。

女性コンビ。片方が愚痴を撒き散らして、もう片方が更にもう一毒。
エンタの神様で出てきそうなフォーマットなんだけど、愚痴りだしたあたりで何に文句言うか見えてしまうのが難点。だいたひかる元気かなあって思った。
あとファッションがなんといっていいかよくわからないけど不思議でした。

●ブルーリバー
九州出身でガタイがいいのに細かいことを気にする

最初若いのかな?と思ったけど、やりとりの様子からは結構キャリアがあるように感じました。もっと尺があるほうが得意そうだ。

●ブロードキャスト!!
憧れる野球選手のシーン

これ、同じ動作を違うセリフでアテレコするっていうネタなんだけど(だよね?)、その前提が最初の方はよくわかんなかった。ちょっと残念。
ここまでの中ではダントツの知名度で観客が沸いてました。

----

●あんみつ
合コンのコツ

経歴よくわからないんだけど、若く見える割にはネタがスムーズ。
うーん、あまり印象に残らず…
合コンとかコンビニとかド定番の設定は、練習する分にはかまわないけど、大勢と比べられる賞レースに持ってくるならそれなりの覚悟がほしい。

あと、彼らだけじゃないんだけど、芸人達よSEOについてもう少し勉強しよう。できれば芸名作るときから。
たとえば興味持った観客がネットで動画探そうとしても、あんみつ姫とかあんみつの作り方しか出てこないよ!

●母心
もしも○○が歌舞伎役者だったら

和装で女装、そして歌舞伎テイストのインパクトがあるからスタンダードな設定でも面白い。ツッコミもスムーズだけどもうひと化けしたらすごそう。

●ヨコハマホームラン
出産の痛みを理解しよう

爆笑が出るウケっぷり。失礼ながら、そこまで固定ファンが多い感じではなさそうなので、実力なのかと。個人的には、ネタひとつずつのテンポがちょっと長くて波長が合わなかったなあ。
男女コンビで、男が女の相方に振り回される感じは南キャンに少し似ている。ただ、しずちゃんは「勘違い大女」キャラなのに比べると女性(荻原さんていうのね)が中途半端なルックス。可愛いルックスであのキャラだと相方が可哀想な感じになりそう?ドS具合は面白いし、これからどうなるか楽しみです。

●トップリード
どうしてもコンビニで女役がやりたい(←ごめん適当で)

面白かった。オンバトの頃からやってるベテランで、手堅く笑いを取れることは当たり前なのかもしれないけど、今このテンションで漫才できるのってすごいなあ。
ちょいちょいコントが入るスタイルで、笑わせながらも設定を説明したりしなくちゃいけないんだけど、ほんとスムーズに観られました。職人の技。

サカイスト
恋愛のABCを新しくHまで考える

私のサカイストの印象はよしもとネタ公演の長尺なので、4分だと「自己紹介それだけで大丈夫ー?」と思ってしまったけど、なんの説明がなくても「おしゃとま」で大勢笑ってた。こういう層だともう説明いらないのね。ただ置いていかれた人はなんでここでこんなに受けてるのか疑問だろうなー。
Aから順番に考えるくだり、独特のテンポは安心感があるね。会場の人気にうまく乗って盛り上がった印象。ネタ内容的にはちょっと薄いところもあったけど、ちゃんとオチがついて見事でした。

 

続く。

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リプニツカヤ選手に対するジャッジ評に思うこと

世界選手権のエキシビション時のJSPORTS実況について以前のエントリ(J SPORTS世界フィギュア中継、エキシビション)で書きましたが、そのときちょっと気になる話がありました。

ソチ五輪で彼女が明らかな失敗(転倒)をするところをわれわれ(ジャッジたち)は初めて眼にして『彼女も人間だったんだな、機械じゃなかった。なんだか可愛く思えてきた』というような話が出たと。

この話は岡部さんが「失敗がきっかけで彼女に好感をもったんだ」というエピソードとして話したのでしょう。でも、ちょっと引っかかったんですよ。

リプニツカヤ選手の言動が強気でちょくちょく話題にあがるのは皆さんご承知の通り。
そして2013-14シーズンは全体を通して見れば非常に良い成績を修めている。
特にソチ五輪団体戦での演技は素晴らしく、強い印象を世間に与えた。

「フィギュアよくわかんないけどソチ五輪団体でリプ子知ったよ」っていう一般の人が女子シングル見て「リプ子も人間だったか…」って言うのは別に問題ないです。

でも、別に彼女はいつもノーミスの演技してるわけではない。
2013年秋のGPSロシア杯では優勝はしたけど、演技自体は大きく崩れた。
(ちなみに、この時もスタートポジションに着きポーズを取った直後に観客から叫び声が上がりました。そのせいだとは本人は言わないけど、本当に勘弁いただきたいです…)
また、シニアデビューだった昨年度は、成績だけ見るとシニアデビューにしては上々の出来だったように見えるけど、本当は苦労の多い年でした。スケートをやめていた時期もあるとか。

一般のファンレベルが知らないのは仕方ない。
でも、ジャッジの方々ってそういった選手の状況をある程度知っているものだと思っていました。
が、そんなことないんですね…。

一方で、ジャッジを務めながらも、選手の練習に協力する活動をしている方もいますよね。こちらは逆に、ものすごく選手を知ることになる。

つまりは、ジャッジと選手の関係は、近いことも遠いこともある。

こういうのを聞くとやっぱり、採点内容については極力公表をしてもらわないと、火のないところに煙がたってしまうんじゃないかなと思うのでした。


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世界最高峰の演技をありがとう~浅田選手の世界選手権2014SPを振り返る

お久しぶりです。
スターをくれた方もいて、ありがとうございます!

もう大分経ってしまったのだけど、ちゃんと書いておきたかったので。

2014年の世界選手権、女子SPを生観戦することができました。
(男子やペアも観戦しましたが、ここでは一旦割愛します)

生観戦なんて贅沢、普段は手を出しません。
ただ、歴史的な女子フィギュア選手である浅田真央の現役時代をずっと追ってきたファンとして、今回はどうしても見たかった。
もちろんフリーも見たかったけど、より好きだった「ノクターン」を見ることを選びました。

座席はA席。さいたまスーパーアリーナという巨大な会場なのでそう近くはない。表情の微妙な変化や、エッジの動作までは追いきれない。その辺はテレビの方が見やすい。

でも、本当に観戦してよかった。


6分間練習。
当然ながらの大歓声。

遠くからでも、彼女は落ち着いて調整しているように見えた。

プログラム冒頭、3Aへの構え。
難なく跳んだ。歓声があがる。
素晴らしいジャンプだったけど、これは2Aだった。
2Aだけど他の3回転とあまり変わらない迫力があったから、特にビギナーも多い観客が間違えて歓声を上げたのも無理はない。
私はたまたま前日男子の試合を見ていて、3Aってこうなんだ、とわかっていたけど、そうじゃなきゃ私も間違えたかもしれない。

もう一度向かって2A。
そして最後、3Aを跳んだ。
この時点でもう、大歓声。

そして本番でも、浅田選手は3Aを跳んでくれた。

女子SPを通して見ていると、後半の上位選手達はやはり上手い。
高難度の3-3は迫力があるし、素晴らしい。

でも、浅田選手の3Aは、なんていうか、格が違いました。
他の選手と違うカテゴリーの技術にトライしている。
女子では他にありえない力強さ。
でも、前後の所作は優雅でスムーズ。
男子の3Aとは印象が違う。

比類なき美しさでした。

五輪の一つ前のシーズン、序盤まで3Aなしで勝っていく浅田選手を見て、
「3Aなんて無理に入れてもきっと回転不足取られるし、他のエレメンツを完璧にしてくれればいいのに」
って思ってた。
でも、五輪シーズンを通じて、そしてこの試合ではっきりわかりました。

こんなに素晴らしいものを見せないなんて、もったいない。
跳ばないなんて選択肢、最初からなかったんだって。

3Aだけじゃない。全てが美しかった。
他のジャンプもスピンもステップも…いや、要素をいちいち分けて語るのはもう無粋なくらい。

表情のディテールは実際には見えないけれど、彼女の動きで表情が、表現したい感情がわかる。
リンク全体を見渡せることで、彼女の演技の軌跡から余韻を感じる。

音楽を表現する選手、ではなくて、彼女が音楽のようだった。
ノクターン、そのものだった。
薄紫色の花びらが風と戯れて氷上を舞うかのような軽やかさ、優雅さ。
憂いをアクセントとしつつも喜びに溢れた世界。

その滑りは、他の上位スケーターたちの中でも、群を抜いているように私には感じました。
圧倒的だった。

世界最高の演技を見ることができて、本当に幸せでした。

真央ちゃん、ありがとう。

浅田選手、今季休養を宣言しましたね。
是非ゆっくりしてほしいと思う。

彼女が目標を見つけられない、という気持ちはとても納得できる。
だって今、世界最高峰だもの。上にいないもの。

もし休養中、全く違う何かを見つけない限りは、進む道はプロスケーターか、競技選手に戻るかということになる。
もう彼女には
「○○選手みたいになりたい」
とか
「○○ができるようになりたい」
は、途中経過として目指すことがあっても、大きなゴールにはなりえないよね。

個人的には「どうしても氷上で表現したい何か」を見つけてほしい。
それがアイスショーで実現できることであれば、堂々とプロスケーターとして活躍してほしいし、どうしても競技で見せたいのであればそれもよい。

日々の生活を楽しむことが、どの道を行くとしてもきっと糧になる。
メディアの皆様にはぜひとも、彼女のプライベートを追いかけず、ゆっくりさせてあげてほしいなあ。

さて、次回はリプニツカヤ選手のはなし。



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J SPORTS世界フィギュア中継、エキシビション

エキシビション中継は、競技と全然違うのな!

解説が、岡部由起子さん、東野章子さん。
実況は男子と同じ小林千鶴さん。

最初に小林さんから、選手の基本情報(戦績など)の話があるけど、そのあとはかなりフリーダム。
女子三人なので和気あいあいな雰囲気です。


いやー、びっくり。
目の前で繰り広げられている演技の解説は、ほとんどしないのね。
ジャッジならではの話が満載。


…が、演技とは関係ない流れなので、初見だと邪魔ー。
これまた二回ちゃんと見ろってことですか…
そんなら別なトーク番組みたいなのやればいいのにー。

とはいえもちろん、興味深い話も多かった。

たとえば選手がジャッジ間でどう評価されているか、という話。


アボットについては、試合後のジャッジミーティングでPCS(特にインタプリテーション)について積極的に話題を振った(岡部さんが)。もっと良い点を出してよかったのではというジャッジもいたとか。

試合後のジャッジミーティングでそんなに個を出した話をするのは知らなかったので、参考になりました。
で、こういう話ってさ、ちゃんと明文化すべきじゃないのかなあ。
ジャッジは人間だし、完璧ではないことはわかっている。でもそうだとしたら、何が適切でなかったかをきちんと公式の場に出すべきじゃないのか。

それから、リプニツカヤについて。
ソチ五輪で彼女が明らかな失敗(転倒)をするところをわれわれ(ジャッジたち)は初めて眼にして『彼女も人間だったんだな、機械じゃなかった。なんだか可愛く思えてきた』というような話が出たと。
この話は岡部さんが「失敗がきっかけで彼女に好感をもったんだ」というエピソードとして話したのでしょう。
ただちょっと、聞き捨てならないなあと…
話が逸れるので、ちょっと次回にしますね。

あと、確かコストナーの演技中だったと思うんだけど(違うかもしれないけど、話は一般論なのであまり影響ないはず)
「ジャンプでの失敗があったりして調子が出ないと、スケーティングが普段より伸びないことがあり、点数にも響く。スケーティングスキルが演技ごとに変わるのはおかしいという声もあるようだが、そういったこともあることを理解してほしい」
というようなお話もありました。

おっしゃることは確かにあるのでしょうが、その上でも釈然としない採点のこともあるなあ。いっぱい失敗してもPCSが下がらない人とか、突然跳ね上がる人とかいるようなー?

場合によっては、過去の印象的な試合の話で盛り上がる。
「トマシュが最初に日本でエキシビに出たときもハチマキをしていたけど、さかさまだった」
「その後も衣装に漢字を含む日本語が使われてた(勇名トラですね)」
のやつとか。

当たり前のことだけど、ジャッジも人間だし、ごひいきの選手がいたりとか、各選手のファンだったりするんだなと改めて知った思いでした。

…が、この話はエキシビション解説席でしないといけないのかは疑問。
演技についてちゃんと解説してほしい。
エキシビションって、それぞれの選手が得意なエレメンツがたっぷり入っているわけで。その良さとか、難しさを紹介したり、エキシビションに選んだ意図を推し量ったり、解説の仕事もっとあるでしょ!

ということで、J SPORTS番組についてつらつらと書いてきましたがこれで一旦完了。
文句も書いちゃったけど、フィギュアファンにはやはりいろいろありがたいチャンネルですね。でもしばらくさようならー。

来年の世界フィギュアあたりに、どうしても見たくなったらまた加入するかも。

次回は、以前から書こうと思ってた採点の話に戻っていこうと思いますが、上で触れたリプニツカヤのジャッジ評の話からしようかと思います。



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J SPORTS世界フィギュア中継、さくっと男子

さて、男子編。

解説は樋口豊さん。実況は小林千鶴さん。

小林さんのキャリアはよくわからないのですが長年やってらっしゃるようで、落ち着いた話し方ですね。世界ジュニアの時にお顔を拝見しましたが、まだ若そうなのに、ひと昔前のアナウンサー調な気がします。エレガントというか。

彼女は演技前後に、選手の情報を補足したり、解説者へ説明を促したりするのが中心。演技中はほとんど黙っているのですが、節々でしっかりとしたフィギュア知識があるのがわかります。
自分の役割ではないから黙っているけど、ジャンプやレベルを見分けるぐらいはできてるんだろうなー。


ジュニアや世界フィギュア下位選手たちの情報もとても詳しいのだけど、ああいうのは番組スタッフが取材するのかなあ。それとも小林さんの知識なのだろうか。

よくまとまった演技だと真っ先に褒めてくれるし、解説者が辛口な指摘ばかりだと最後に良かったところをフォローしてくれる。選手達のお母さんみたいですね(笑)

解説樋口さんは「豊の部屋」の樋口さんですね。

柔らかい、ちょっとオネェっぽい(笑)独特の口調で、杉田さんよりは物言いが穏やか。もちろん失敗はちゃんと指摘しますが「残念…」という余韻がある指摘の仕方。良いところもたくさん褒める。

(あ、杉田さんについても、褒めるところはちゃんと褒めているし、選手への愛があることはちゃんと分ってますよ)

解説の詳しさや、説明が盛り上がっちゃうと競技の進行からははみ出ちゃうあたりは、基本女子中継と同じなので割愛しまーす。

ゲスト解説がない分、小林さんもよくしゃべるという印象でした。
女子には安藤さんがゲスト解説でいたのに、男子の織田くんゲスト解説がなかったのは地上波に呼ばれてたからかな。
良く知ってる選手も多い織田くんのゲスト解説、聴きたかったなー。

あ、そうだ!ひとつ書いておきたいことが。

地上波では日本選手のインタビューがほとんどですが、J SPORTSではもっと多くの選手のインタビューが聞けます。後半の選手は全員。
そして日本選手のインタビューは、地上波フジとは別に行われます。
なのでごひいき選手のインタビューは全部押えたい人は、やっぱりJ SPORTSも。ってことになりそうですね。

次回、エキシビション編です。

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